医療の問題点について   ただいま構築中

 今回の心臓病の闘病を通じて感じた医療機関並び現行医療制度の問題点について掲載してきたいと思
います。(あくまで個人的な体験と意見ですから、すべてに当てはまらないかもしれませんが、参考にしてく
ださい。)
 心臓弁膜症手術か半年が経ち、入院前から今までの経緯とそれまでかかった医療機関等から個人的な
意見として問題点を挙げていきたいと思います
1.基幹病院とその他の病院・クリニックについて
   問題点としては、医師の診断には詳細な医療検査と医師にかかる患者の病歴・投薬歴・生活歴等が必要であるである
 が、これらの点がなおざりにされている点である。通常、医師の初診を受ける前に薬等に対するアレルギー・投薬状況・病
 歴等を問診されるのが普通であるが、それもされていないのが現状で、クリニックによっては初診において聴診器も当てず
 血圧等の検査もせずに、患者に対面せずにもくもくとパソコンの画面をなにやら打ち込んで処方箋を出すケースもある。そ 
 の点、基幹病院ではある程度の検査は行うが、検査方法等によっては臨床検査技師等の不足で医師が検査を行う例もあ
 り、検査によっては充分になされないケースもある。また、血液検査等での待ち時間が長い場合もあり、検査結果が出てく
 るにも時間がかかる場合もあり、結局、医師の診断までに要する時間がかかりすぎる結果となる場合が多い。そのため 
 か、処方箋を書くためのの診断であるならば、近くのクリニックで処方箋を書いてもらうケースも多くある。でも、投薬によっ
 ては検査結果を見ながら調整しなければいけないものも多く、新たな病気を作り出しているのが現状だといえる。
  また、安易に近くのクリニックに行くために、ろくに診察・検査もせずに処方箋を書き、症状が悪化等した場合に専門科の
 ある病院等に回すという構造ができ、最新の医学知識等を身につけないどころか、基本的な医学知識も欠如した医師が
 増える結果となったのでは思う。今の医療制度で努力しなくても十分すぎる程の収入を得ているためといえる。

2.専門診療科と医師不足について
  上記の問題点が本当の医師不足を招いた原因と思える。つまり、使える医師が不足しているといえる。また、安易に
 医師にかかる今の国民の傾向にも多くの問題点があり、医療費負担の増加につながっているといえる。高度な研究と
 いった場合、大学等の研究では専門化しすぎるため、その研究領域が狭く、一般人にとって一体何の研究をしているの
 か解らないのが現状で、医療関係の専門診療にしてもそのことがいえる。医療報酬等の改正で、クリニックより病院等
 への報酬の増額が検討されているが、医師にとっても病院等で勤務医として専門的に医療行為を行うより、クリニック等
 開業医として医療行為を行う方が楽で収入も多い。幅広い医療行為を行う開業医といっても、医師会等の学会での症例
 や新薬・新しい医療機器等について日々研鑽を行っている医師も多くいる。私たちはそのような点が解らないので、医療
 機関に受診しようとする場合、病状によっては最初にかかる医師によって、その後の状況が全く異なってくる。適切な専門
 医に受診できないで適切な診療行為を受けれないケースもあり得る。多くの高齢者の場合、何らかの病気を持っているた
 め、老齢に伴う症例として処理されるケースもあり、特に認知症等の精神的障害がある場合は患者等からの正確な症状
 の把握が困難な場合が多く、不幸なケースもあると思う。医療制度の改革から、医療と介護が分離したが、そのことが
 かえって適切な医療行為を行えなくしたとも言える。介護の中の医療等行為で認知症等で介護施設等で過ごす患者で、
 疑似的入院で長期の介護とも医療ともつかない状態におかれているケースである。医療行為には、病気に対する治療等
 の行為の他に、病気にならない生活指導も必要である。医療行為の場合、医療的治療の必要な緊急度等によっては、
 高度な技術・専門性を有した医師並びに医療スタッフ等が必要であるが、緊急性の要しない場合には、医療行為等を
 うける患者の病歴・生活歴等を総合的に判断できる医師が必要である。人体は精神的もに肉体的にも有機的に密接に
 つながっており、自己治癒力を有しているため、精神的な安定と生きて楽しいという気力並びに適当な運動と栄養バラン
 スのとれた食事があればこれといった医療行為を受ける必要は無いと思う。肉体的より精神的バランスを先に崩して
 病的な行為・症状が現れるケースも増えているため、これからは精神的ケアも充分行う必要があると言える。

3.医薬分離は本当に国民に役立ったいるのか?
 私の知る限りでは、クリニックの近くにはそのクリニック専用の調剤薬局がある。外来患者には院内で薬を出さない病院が
 多く、クリニック等では投薬の在庫等の関係と処方箋料の報酬等の関係から、調剤薬局が増え、ある意味、医薬分離は
 いいようにも思えるが、そこには多くの問題点があると思う。先ず、メリットとしてあげられている点は一人の患者に投与
 される薬をトータル的に管理して、薬害等を防ぐ目的がある。そして、処方される薬の効用・副作用等を処方される患者に
 しらせ、投与後の問題点等を患者等から聞くという役目もある。しかし、その業務に従事する薬剤師にその度量があるかと
 いう点と、薬剤師が説明する以上の知識に関してはインターネットや本屋で売られている薬の本で知ることができる。それ
 に、薬剤師に医師から処方された薬を変えることもできないし、医師に対して患者等から得られた情報等をフィードバック
 することも無いと言える。医薬分離したことによって、余分な費用が発生し医療費が増えたとも考えられる。医療費を低減
 するために薬に関しては、なるべくジェネリック薬品を使うように保険者の一つである各市町村は市民に訴えているが、
 現状の医療制度では解決策は見つからない。それどころか、医療費は確実に増え国民への税金等での負担は増してい
 く。そのためには、今の医薬分離の医療体制もその運用方法等を根本的に考え直す必要がある。

4.高度医療と医師・その他医療スタッフの技量と報酬について
 



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