H21年

H21.1/1   例年通り、家から歩いて金刀比羅宮の本宮まで参拝に行き、帰りも歩いて帰ってきた。体力の衰えと日頃の運
動不足のためか結構疲れた。その道すがら景色の変化をみながら、今年の運気もいろいろ考えてみた。今年の開運色は黄
色か金色であるみたいだが、個人的にはオレンジ色であって欲しい。金運より明るい希望のもてる社会であって欲しいから
である。真面目・誠実に働けば確実に良い結果が出る社会であって欲しいので、これからは新しい価値観の下で社会の再
構築を長期にわたって構築する必要があると思う。人・組織によっては既得権益にしがみついて他の者を排斥するようなこと
はしないで欲しい。かといって、革命か戦争と言った争いによるべきではなく、納得してどうあるべきかを考え、みんなの歩調
を合わせてあるべき方向に前進して欲しい。愚痴・悪口を言っていても前進しないから、進んであるべき方向を見つけて欲し
い。場合によっては、自己保守だけを考える指導的な立場の人は後進のために道を譲って新しい社会のために協力して欲
しいものです。

01/05 必要があって、会計学を勉強することとなった。会計学といっても主に財務会計であるが、企業の財務状態・経営成
績等を知り、今の経済社会の状況を把握するには良い資料である。経営者、株主、債権者、国・地方公共団体等の利害調
整等について、いろいろな配慮がなされて大変面白く思っている。しかし、企業の経営成果である利益配分になると、従業
員に関しては費用等の認識しかなく、その位置づけが企業会計からみたら単なる売上原価等の一部となる。人は経営資源
でも重要な資源であるが、経済的価値を貨幣額で表示する会計学にとっては、その経済価値の表現が難しいためか、重要
性がないのか、企業での従業員の重要性が認識・評価されていない。このためか、企業業績が悪くなると、費用等の一部
である従業員への配分が大きく削られることとなる。派遣社員等の制度が国等の施策によってできたのもこれらの要請によ
るものと考えるが、天然資源の乏しい日本国によっては、人的資源が最も尊重され有効に利用されなければならない。

01/10  イスラエルのガザ地区での戦闘で多くの人が亡くなっている。その争いの根源は奥深いものがあって、世界的な
宗教・経済体制抗争の代理戦争となっている。歴史を振り返ると宗教と政治とは密接な関係があり、今の日本では考えられ
ないようなことが宗教色の強い国々ではおこなわれている。宗教的な儀式にはいろいろなものがある。どれも神聖な宗教儀
式であり、神への感謝を捧げることではどれも同じである。しかし、宗教的価値観までものが政治的な策略に利用されてき
たという経緯があり、経済的国家的対立に宗教的な要素が加わり複雑なものになってしまっている。人々は一定の場所で、
自然環境等に適合しながら独自の文化・宗教観を育んで生きてきた。その安住の地を奪われてきた民族同士が大国の身
勝手から争いに巻き込まれているのだ。日本においても、経済施策等の失敗による経済難民が多く発生し、流浪の貧困層
を形成しようとしている。更に、最悪の場合、日本の文化・地域独自の文化の崩壊を意味して、日本国民が精神的な流浪の
民になることを意味している。

01/12  世界的な不況は一体どうしたらいいのか?これは全世界的な経済体制を抜本的に立て直すしかないようにも思え
る。不況の一番の原因が信用経済の破綻で、証券化商品の運用の失敗であり、もう一つが為替相場等での投機的な資金
運用によって適正ね相場維持がなされなかったことによる。全世界的に統一された経済体制でないため、企業等は相場(為
替・商品等)という不確定要素にその事業計画等の成否が左右されている。ファンドにしても適正な利子に基づいて運用さ
れていればいいが、投機的な相場操作がなされ、相場に不安定性を増し過敏に反応するようになってしまった。そんな金融
市場に我々の年金資金がつぎ込まれている。老後のための生活資金も自由経済の仕組みの中で、世界規模の金融市場
でその資産価値を目減りされようとしている。利益を得ているのは売買斡旋企業等とそれから税金等を得る国等になるかも
しれない。そんな資金を全世界的な実質的経済の発展のため(特に発展途上国)に用いて、その健全な発展による価値の
増加から得る利益を適正な配分によることが必要と言える。

01/20 個人消費の落ち込みが止まらない。景気回復への見通しが立たないためでもあるが、あまりにも政治体制と政策へ
の不信感もそれを助長している。日本の経済政策は米国からの意向に添うようになされてきた。それも大変巧妙で米国の
官僚等には賞賛すべきものがある。日本政府の官僚の場合はこれと違い、官僚組織自体が保守的で自己防衛のため形振
り構わないようである。これもある意味、日本政府の個性でもあるが、今後何らかの改善をすべき課題であり、それとともに
国民が安心して生活できる社会を作っている必要がある。個人消費にしても、納税等にしても、やはり政策に対する安心・
信頼感がなければ有意義になされない。金は使われて、循環しないとその効用は発揮されない。金という物ではなく、価値
のある種の形態である。その金の流れは適正な市場においてなされる必要があるが、投機的市場のような金のための市場
の存在はギャンブル的要素があり、人の持つ欲深さからなくなることはない。でも、最終的には金という価値の適切な分配
が景気回復への有効策である。

01/29 インターネットの普及で、ショッピングのみならず、国家試験の申込みから税金の申告等まで電子申請でするように
なった。電子申請での申込みの方が料金が安くなる場合もあり、手間があまりかからないためである。でも、この便利な制
度も普及していない。先日も、役所への申請手続を電子申請で行ったが、受理から手続修了まで時間がかるため、電話で
確認したところ、あまり電子申請がないため処理がなおざりにされていたのだ。昨年、ある国家試験でも、申込みの前の段
階で実施官庁の担当者から電子申請についての確認の電話があった。まだ、導入初めで混乱が多いようだ。でも、電子申
請でできる申込みは全て電子申請でやるようにしている。受験料の振り込みにしてもインターネットバンキング等で書斎のパ
ソコンから何時でもやれるからだ。そのため、パソコンのセキュリティーソフト等の安全対策は万全にしている。その分、パソ
コンのハードの性能も随分高性能な仕様になってしまった。

02/03 米国にオバマ大統領による政権が発足してまだ日が経っていないが、当初予想していたより、米国の経済並びに
世界の経済の復興への予想は期待はずれである。世界的にグローバル化した巨大産業とそれに帰属する企業体等への明
るい希望がないためでもある。消費拡大が最優先されるべきであるが、消費の担い手である人々の可処分所得の減少も消
費後退を更に加速させている。物価は平均的に下降しているため、実質的貨幣価値が上昇して、それが負債を持つ企業等
に更に負担となっている。政府等の財政政策によって、内需拡大策も一時的には功を奏するかもしれないが、長期的には何
も変わらないというか、財政圧迫を更に助長した結果となる。経済の活性化には、やはり、小さな経済圏内での活性化を推
進して行く方がいいかもしれない。行政・企業・市民等が直接的に参加でき、努力とその結果を直接知ることができ、その結
果によって更に改善に向けての努力ができる小さな行政・経済体制圏を創設した方がいいと思う。企業にしても同様であ
る。それによるコストアップなんか、金が有効に回れば利益も適切に還元され地域活性になる。

02/09 かんぽの宿の売却問題で、売却対象である不動産の簿価が示され、こんなに安いのかと驚かされる。償却資産と
して総建設費等から経年によって償却していった額だと思うが、全く役人のやりそうなことだ。不動産価格は固定資産税を
初め、税金等の獲得するための根幹であるため、民間企業等が利益をだすと法人税等の他に、土地に関しては収益性が高
いと言うことで公示地価等を上げ、より多くの税を徴収しようとする。しかし、箱物行政と言われるものに関しては、その税金
等を投入するだけで、その最有効利用には何らの対策をせず、消耗品のようにただ同然の価格で売り払ってします。それこ
そ、証券化不動産として運用等がなされた方がいいと言える。でも、明治以降の官僚政治の弊害というか、全く国民不在の
政治の在り方がそうさせたのである。政治家がその政治生命を維持していくためには、それなりの資金と、官僚に媚びてい
く必要があるかもしれないが、日本国民の悲痛な叫びが無視され行政に反映されないのか?政治家の本分をもう少し原点
に戻って考えて欲しい。

02/15  先日、成年海外協力隊のキャラバン隊の活動報告と女優酒井美紀さんの途上国の子供達への支援活動等につ
いてのトークショーがあった。イベントの後には、協力隊OB・OGと協力隊に興味を持つ若者達との懇親会もあり、元協力隊
員の興味深い話で盛り上がっていた。協力隊員への参加希望者が私の参加した当時と比べ三分の一程度に減ったため、
参加希望者増強へのキャンペーンであった。最近の協力隊員は男子より女子の方が多く、女性の方が活動に熱心で、帰国
後においても途上国支援のNPO・NGOで支援活動をやっている協力隊OGは多い。そのような点においては日本国政府の
ODAでの金に任せの支援活動より地について活動だと言える。海外での協力隊員が一番苦労するのが言葉であり、現地
言語には方言もあるが、体当たりで、徐々に慣らしているのが現状です。そのような中でこれが本当の支援活動かと思うよ
うなこともおおくあるが、外へ向けた大きな視野をもてたことが大きな成果といえる。インターネット等でのバーチャルな世界
より、協力隊員のような実体験を多くの若者に経験して欲しいと思う。

02/17  GDPの大幅な落ち込みで、景気の後退がより鮮明になった。大幅な公的資金投入等が検討されているが、金の
ばらまきで根本的な施策とはならない。景気後退の大きな原因は消費者を忘れた現在経済社会の運用にあると言える。企
業経営等の判断手法としてキャッシュフローといって、将来いくら稼げるかを求める考え方がある。経済社会の維持には金
の流れを中心に考える必要があるが、そこには投資が先にあって、社会全体における適正な分配という概念がないのが問
題である。投資=消費とした経済学では、国民全体にその金が行き渡るような考えであるが、現実としては偏在となってし
まっている。金を使いたくても使えない人々が多く発生して、現実にその人達がこれからの日本を担う人達だから、ますます
国力の低下が懸念される。しかし、まだ日本には多くの国民の資産等が眠っているが、それに関心を寄せる米国等にとって
は日本政府への圧力等によって、その資産等をまた米国のために運用されかねない。

02/23 麻生内閣の支持率が10%程度まで下がり、全く信頼を失った内閣であるが、景気回復に向けての強いリーダーシ
ップが誰が取るのかが緊急の課題である。米国のように強大な権力と信頼を得ている大統領制度であると、政策の方向性
は定めやすく実効性がいいが、日本のように官僚中心の中央集権政府では風通しが悪く、利権が絡み、大きな変革は望め
ないのが現状である。政府の行政改革もさることながら、地方分権を強化して、地方独特な文化・産業等を発展させることが
今後必要となる。生活の安定を求めて、公務員の募集に求職者が殺到する時代でもあるが、現実問題として、単に行政事
務の仕事をやるだけだったら、いっそ、それら業務を民間委託で入札制度にして経費節減とした方がいい。一体何のために
税金を納めているのか?金と権力の集中する公務員の立場は、公正かつ透明性が必要であり、それなりの職業倫理と専
門性が要求される。公務員の中には高い職業意識と専門性を兼ね備えた人々も多くいると思うが、それらを地域活性のた
めに有意義に活用してもらいたい。

02/28 世界恐慌で非正規社員のみならず正規社員の失業が増加して、景気回復への見通しが立たない状態である。巨
額な公的資金等の投入による景気回復への下支えも必要であるが、新たな経済価値観も必要となってきている。それは如
何にして共存して幸福に生きて行くことに価値を見いだす必要があるということだ。そのようなことは、政府等の公的機関が
やることではなく、経済社会のルールとして社会貢献という指標が必要である。経済活動にて利益を得て、配当や税金等を
支払うことのみでなく、その経済活動の中に社会貢献という価値指標を持つことが大切である。ノルマを達成して利益を上げ
るためには。常に緊張を強いられ、人としての倫理観等が失われがちとなり、権力と金が最強のものと勘違いしている人々
も多い。また、一般社会のみならず学校教育等においてもそのような価値観を植え付けるような環境である。現代社会の在
り方が悪いとは言わないまでも、新しい価値観を築くには100年以上はかかるという壮大な計画・努力が必要である。

03/07 政局の混乱と国民の政治への無関心が問題となっているが、景気回復への見通しも付かない状態が続いている。
今までの政策等では公共投資等で雇用の確保と公共施設等の充実を図りながら、全体的な景気の回復を待っていた。しか
し、金融市場での大幅な相場の下落等で、金融市場が世界的に麻痺した状態では今までの施策はなかなか功を奏しな
い。国民の消費への冷え込みがそれをなお一層深刻な状態にしている。将来への不安がそうさせているからである。経済
社会の在り方が消費誘導型であったために、消費への関心がなくなればおのずとそうなるのである。そこには生きていると
いう感覚より、CM等でのイメージを優先した消費の在り方がそのようにしたのだ。現代社会では多くの情報が満ちあふれ、
あらゆる事がインターネット等を通じて知ることができるが、それらは実感のないイメージであり、ある意味自分勝手な納得で
しかない場合が多くある。人と人とのふれあいの形態が大きく変化しつつあるため、もう一度生きていることの意味をお互い
問い直す時を持つのも大切である。

03/13 一般企業の場合、事業計画を立て計画通りに収入を上げて利益を出す必要があるが、法令で設置が義務づけられ
ている法人等の場合はそれとは異なる。一般の競争原則は当てはまらなく、ある一定の収入と法的に保証された既得権が
保証されているので、公平性と透明性が要求されるが、現実としてはそうではない。意のままにある種の権力と財力を使え
るため、その中枢に位置する人達はその本分を忘れ、身勝手な行動を取る場合が多い。法令での設置が義務づけられてい
ると言っても、営利団体には違いなく、それを構成する会員等も何らかの利得を要求するからでもある。しかし、その組織等
に入ってくる情報等が公平に会員等にもたらされない場合や恣意的に一部の人達に独占される場合も多い。組織の硬直
化・独占化が進んだせいでもある。そのため、特に会長職等にある人達は3期程度で交替して、時代に合った新しい展開を
大きく進めて欲しいものだ。特に、景気の悪い時期には公的助成等が社会に与える影響が多く、公平性と透明性が保た
れ、それらが本当に必要とされている人々に行き渡るようにする必要があるためだ。

03/21 温暖化のためか、もう桜が咲き始めた。暖かい日も続き、のんびりと散歩が心地よくなった。ちょっと散歩に出ると、
高速料金が安くなったため、うどんを求めての県外ナンバーの車が多く見受けられる。少し名の売れたうどん屋には多くの車
が集まり、多くの人が列をなしている。うどんはシンプルなためか、好みに合わせていろいろなトッピングや味付けや食べ方
ができ飽きがこない。でも、昨年の穀物相場等の値上がりで値段が上がってしまって残念な気がしている。世界的には価格
の高騰と物不足が多くの開発途上国への深刻な影響を与えている。こうやって充分食べていけるだけでも良いのかもしれな
い。多くの食料等を輸入に頼っている日本ではまだコスト面で自給でほとんどを確保するのは難しいかもしれないが、政策
的にはある程度の自給の確保も必要である。そして、日本の優秀な環境技術と共に農業技術も世界的な農業生産への貢
献に役出させ、世界への平和的貢献を推進するのも必要と言える。

03/24 先日地価の公示価格が公表されたが、思ったより下落率は低い。それも地価公示の性格上 仕方のないものであ
る。売り急いだりしないで、その土地を最高に有効に利用したらどのくらい収益を上げられるか等の評価基準があり、それも
更地としての評価であるからである。資金有用の手段として、不動産が運用・活用されてから、経済価値を将来どのくらい収
益を上げられるかという基準で判断されるようになった。ある一定の継続したインフレ状態の場合、不動産も資産運用の手
段としては良いかもしれないが、経済全体としての経済価値の流通が滞ると今回のような世界的な景気停滞に陥ってしま
い、保有資産価値の大幅な下落で金融市場での混乱を招くこととなる。更に、収益性への期待からくる資産の投機的な運
用が、各国の経済政策を難しいものとしている。人口・経済社会構造の変化や価値観の相違によって、公共の福祉という概
念の捉え方が難しくなっているため、政府等の全体的な施策は難しいものとなっており、元気ある地方の活性化を重視する
必要があるといえる。

3/31  多様就業型ワークシェアリングの取組について。
  長期不況による若年労働者の職業訓練不足と団塊の世代の大量退職によって、日本の多くの企業の弱体化が予想さ
れ、日本の産業全体と国力の衰退が懸念される。そのため、若年労働者への技能承継・人材育成等が急がれる。また、価
値観の多様化の中で、新規起業等によっての活性化も必要となってきている。そのためには、雇用機会の増加も兼ねて、
各人の労働時間の短縮によるワークシェアリングによって、自己啓発等の時間を創設する必要がある。それには、各企業・
政府等が一団となってワークシェアリングを推進して、余暇時間の創設による人材育成のためのプログラム等を推進する必
要がある。また、年金制度等の社会保障等の恩恵を受けれない多く出てくる可能性があり、70歳を超えても働く必要が出て
きている。そのためにも、それぞれの人にあった雇用機会と起業しやすい環境作りも必要であり、年を取っても、健康で元気
に社会に貢献していきたいものである。

4/08 先日、会話の録音データーの文章化の依頼があり、日本語の難しさを知ることとなる。その会話を当事者として聞い
ていれば、その時の状況が解るのであるが、それを音のデータとして理解して文章化するのは難しものがある。特に、日本
語の場合、音の抑揚が少なく、嫌なこととか言いたくないことを言う場合、声のトーンが下がったり、早口になる傾向があり、
英語のようにイントーネーションでの把握ができない点である。上手な会話を進めるためには、聞き上手であることが必要だ
と思った。話しやすいような雰囲気作りをすることが大切である。思い込みで話をなさる方も多いため、その話の意図がなか
なか分からない場合が多くある。そのため、かえって誤解が生じることも多い。誤解をなくすためには、お互い打ち解け本心
ではなせる状況を作り出すことが大切である。偏見などもって相手に接すると、それが相手にも伝わり、お互い同じような対
応をしてしまう傾向が強い。相手の立場に立って思っていることを素直に伝えればいいことである。それは、母国語でない外
国での会話でも同じである。

4/15 景気の回復傾向が見られるが、雇用情勢の改善の兆候は見られず、企業の経営改善のため人件費等の削減で悪
化の兆候さえ見られる。円安や株価の上昇で企業業績の向上が見込まれそうであるが、冷え切ってしまった消費・設備投
資等の回復は見込めそうもなく、それも一時的なものである。公共投資や給付金・減税措置等での景気回復へのテコ入れ
も効果が見えてこず、デフレ傾向も顕著になりつつあり、ガソリン代等の価格上昇や赤字財政から生じる公的負担増も消費
を押さえる要因となっている。消費がないと、景気回復にはつながらないが、たとえあっても最低限必要な消費で、それが設
備投資や雇用拡大等につながらない。将来に対する不安要素が多く、希望がもてない社会情勢のためで消費を押さえる結
果となっている。その改善策として、地方の活性化が必要であるといえる。活力ある地方には、安心・連帯観を共有できるコ
ミュニティの存在が不可欠と言える。

4/24 急激な景気後退により、今までとは異なる景気回復策を打ち出されているが、それも限度がある。米国のように住家
を失い路上生活を送る者の数はそれほどではないが、数年後にはその数も増えると思われる。米国と比べ、国の社会保障
制度は充実しているために、疾病等での医療受給で困るということはないが、それも今後の国・地方公共団体の財政状況
によっては受給の制限等も懸念される。それには、政府機関・国民等が制度の有用な存続を意識して、活用していくという
意識が必要と言える。安全と安定した社会生活の獲得のために人々は非常な努力をして今のシステムを築き上げてきた。
しかし、そのことが当たり前のように権利として振る舞い、それの権利に対応する義務を忘れているようである。相互補助の
精神が忘れ去られ、相手のことも考えずに一方的に強く発言することで威圧することが成功の秘訣であるかのような錯覚に
陥っている人も多い。「有り難い」という感謝の意で、あらゆる万物に感謝を捧げる精神文化も影を潜め、ただ、毎日が愉快
だったらいいという風潮も考えものである。でも、それだけ、ストレスの多い社会になって、周りが見えていない人々が多くな
ったせいかもしれない。

5/01 インフルエンザの流行の兆しで、全世界的にマスコミを賑わしている。新型のため、その影響にはまだ未知数なもの
があるためでもある。ウイルスと言えども、常に環境等に適応して進化している。でも、社会体制等については既得権等の
問題でなかなか進化(進展)しない場合が多い。社会体制等の大きく変わる場合、革命等として歴史には刻まれるが、基本
的なものは何も変わっていない場合が多い。知性とか博愛とかの崇高な理念で大きな変革を行っても、その新体制維持の
ためにまた同じようなに変革を阻止するものに変わってしまう。そこには欲と高慢さを超越できない人類の性が災いしてい
る。厳しい環境下で生きのびてきた人類がその知的特性故に、多くのことを科学的に解明出るまでに文明を発展させた。そ
の中には一度に何百万人も死に至らしめるものもあり、破滅をもたらすものについてはどういう訳か競って開発してきた。で
も、人類が皆平等に平和に過ごせるための施策は、体制をリードする者の身勝手なエゴでないがしろにされて、それは対し
て何の不合理も感じない多くの人々がいることも問題と言える。

5/08 GWが終わると5月中旬から8月にかけて受験する国家試験の準備に追われる。ここ数年毎年のように何かしらの国
家試験を受験しているため、精神的に張り詰めた日々が続いている。若い頃と違い気力・体力・記憶力が大きく減退してい
るが、何かしらの発見があるので楽しんでいる。新しい知識を得ることにより、より多くのことを学びたいという気持ちになる。
通える範囲で大学等での講座等で何かいいのがあれば受講したいが、それもないため、独学若しくは資格予備校等の講座
等を受講し、その成果を国家試験での資格等に残す結果となった。若い頃は仕事の範囲を増やす目的で技術関係の資格を
多く取得したが、年を取っていくと、生活に密着した知識に関するものへと変わっていった。それらの資格取得に必要な知識
は実務のための知識でもあるが、大学等で学ぶより効率的に本質的なものを学ぶことができる。大学等での専門と呼ばれ
るものはそれに関わる研究者・講師の思い込みなどの独創性のため、現実からずれたものも多くあるのかもしれない。単に
その考え方を参考にする程度であるが、その考え方を一つの流派として学問体系として確立しているので厄介だ。

5/15 世界的な経済不況は未だに回復の兆しが見えてこない。景気動向には波があって山と谷の繰り返しだが、どうも大
きな谷に落ち込んだままである。原油等の輸入品の価格が投機的で不自然な動きをするため、将来への不安を拭えないも
のとなっている。景気・雇用・政治に対する不安が消費を押さえている結果となり、定額給付金効果も現れてきていない。こ
れ以上に不況が続き生活困窮者が増加するとモラルの低下と治安の悪化が懸念される。自殺者や精神疾患率も近年増加
傾向にあり、不安要素となっている。景気対策と共に心のケアも検討する必要がある。人々の自己主張の手段も多様化し
ているが、インターネット上での掲示板等もその一つで匿名等で書き込みができる点で多くの愛好者がいる。掲示板の使い
方によっては大変有効な手段であるが、無責任で自己中心的な書き込みも多くある。書き込みにより不安が増長して集団
的な暴動が起きる可能性も否定できない。これらの正しい使い方を公共の福祉増進の観点から教育現場で教える必要が出
てきている。

5/20 ADRの担い手として、社労士制度に紛争解決手続代理業務(特定社労士)制度ができて数年が経過するが未だにこ
れといって成果がないのが現状である。その原因の一つに、社労士側の法律知識等の未熟と制度を円滑に運用していこう
とする会等の体制の不備がある。労働法・民法・民訴法等が特別講習でなされたが、紛争等の問題点の捉え方が法律的
問題提起より感情的な欠点の言い合いのようなものになっているケースが多く見られた。お互いの主張がずれて、相手の主
張に対して誠意に対応していないのだ。裁判における労働係争では、否認という構図は取らず、抗弁という形を取っている。
労使間には労働契約等での契約関係があるのだから、問題があるのはどちらから契約違反をしているということで、お互い
の意見に誠意に対応するという立場である。「そんなの知らない」という立場では問題解決にはなかなか進まないのが現状
であるからである。コンプライアンスの重要性からやはり説明責任を心がけて業務に励みたいものである。

5/27 サブプライムローン等を発端とした世界的な景気後退から少しは改善の気配は見受けられるが、雇用環境は悪化し
たままである。賃金等の減少で消費等が伸び悩み、デフレ傾向に続き、税収等も大幅な減収となり景気対策への資金の裏
付けもないといった状態である。厚生労働省の分割再編案も出されているようだが、抜本的な政府機構の再編成が先と言
える。強大化された予算額に対する嫉妬のような感じも受ける。経済の活性化にはある一定の金(経済価値)の流れが必要
で、その大きな流れ方を決定しているのは政府等で、その流れに無駄がないかを国民は感心を持って監視する必要があ
る。ある経済学者が一定のインフレ率が経済の進展には必要と言っている。現在の投資家等を中心とした経済体制等を考
慮するとその考え方は当然と言えるが、投機的な要素を好み短期で多くの利益を得ようとする限り、それもバブル経済の温
床ともなりかねない。健全な経済価値の流れはどうあるべきかを考えるのは、政治的な要素を含み難しい課題であるが、全
世界的な調和のある発展には必要不可欠な課題と言える。

5/28 士業会の総会の時期になったが、総会出席は入会以来、不参加で通している。ある士業会に関しては入会時に不
愉快な思いを受け、その後理由も解らぬまま差別的な処遇を受けたためでもある。しかし、そのような会でも他士業会の総
会には関心があるらしく前回の総会の前には士業会の幹部より他士業の会長選挙についての投票勧誘の電話等もあっ
た。何かに付け士業会間のトラブル、さらに士業会内部でのトラブルがあると思うが、営利団体であるのでそれは避けれな
いものかもしれない。士業会は欧米における職業団体のような存在で、その会に所属していなければ業務に就けないシス
テムになっており、その入会費・会費等に関しては馬鹿にならない額でもあるが、私にとってはその費用対効果はないに等
しい。また、政治団体等への献金の役割もあるため、政治的色合いもあるが、その恩恵も全く私にはない。いろいろな士業
会等を検討してみるが、行政改革と共に時代のニーズに即して、抜本的な改革が必要な時期にさしかかっていると言える。

6/03 株価等の金融市場には若干の回復傾向が見られるが、雇用に関しては回復はみられず更なる景気後退の兆しを予
想される。企業業績の判断基準である会計では、人は資産ではなく、経費としての認識しかなく、消費の動向に大きな影響
を与える人件費等はなおざりとなっている。会計の資産の分類に、経済上の優位性を示す資産として「のれん」というのがあ
るが、同種の企業間での優性の能力を資産化したもので、人的要素も含まれる。しかし、自己創設のれんというのが認めら
れていないため、企業内の人的能力アップ等の生産性向上等の努力が何も資産として計上されない結果となっている。結
果は利益のみで、利益至上主義では人件費は利益を減少させる費用としか見なされない。この会計の考え方は国際的なも
のであるが、それを補足するのが国策であり、日本の場合、税制等の再分配がある程度うまくいっていたがそれも雲行きが
怪しくなってきた。強い国力には夢を持ている国民が安心して活動できる体制が必要である。

6/07  長年技術者として生きてきたため、物事を頭の中でイメージとして物理的・化学的に総合的に捉えてします。そのた
め、法律問題を捉える時にイメージが膨らみ過ぎて、収集の付かない状態に陥る。それは法律問題の解決手段が法令等の
解釈に基づくもので、その法令等の記載が私にとっては難解で理解しがたいものが多くあるからである。特に民法に関して
は、法律条文であらゆる民事事件を解決しようとするので、多くの判例等の解決手法としてあり、答えは一つではなく、事件
当事者の納得か妥協でしかない場合が多くあるからである。つまり、当事者間の利益考量によって決めるからである。最も
感情的な対立関係を感情的な側面を排除して解決しようとする場面が多くあるので、一般常識(社会的秩序)に期待するし
かないみたいだ。そのような法律等の多数決等によって決まり、考えようによっては合理性を欠く場合もあるかもしれない。
技術的問題だとあるパラメーターを変化させばある程度の結果が想定できるが、法律的問題の場合、現実問題としてある要
件を変えることで問題を更に複雑で収集できない場合が多くある。

6/12 先日ある会に参加した時、総会で承認された予算はその通りに使わなければならないということを言われた。まるで
公務員の発想であり大変違和感を覚えた。総会で承認されたと言っても実際その予算内容等の詳細について一体どのよう
な検討がなされたのか不明だ。それでなくても会費等について負担と感じている会員も多い。裏を返せばその予算を充てに
している人もいるせいか、今までの慣行を変えようとはしない。現実問題として規定等で必要とされているが単なる暇つぶし
ようなものに成り下がっているのが問題なのである。もう少し全体として簡素化して、無駄を省けば金も時間も不要で、今一
番必要としている所に時間と金を費やす必要があるが、保守主義的にそれは今度の総会で決め、来年以降だと言われれ
ばやる気を削がれる結果をなる。不透明な金の使い道と本当に必要とされている金の使い道を正すには公務員的発想を変
えていく必要があると言える。

6/17 ここ数日間、家の畳替えをおこない、これを契機に家の中の整理もおこなった。不要になった物が多く、それらの処分
もした。どれも思い出のあるものであるが、この歳になると本当に必要な物以外はいらないと思うようになった。書籍もなるべ
く捨てるようにしているが、気がつけば増えている。以前、業務用の書籍をいれるため、新書・文庫等の本を数百冊処分した
が、その業務用書籍に問題があり本当に飾りでしか無くなった。情報等はインターネット等で入手できるし、本は資格試験
勉強のためにしか購入しなくなった。資格は数え切れない位に増えたが、邪魔にはならないが、今まで覚えた知識等のメン
テナンスが必要となった。でも、これらの中にも不要と思える知識もある。物事をついあらゆる場面で考えようとするため、価
値観の統一ができない場合も出てくる。それに記憶の連想で昔の思い出したくない記憶がよみがえることも多い。精神的に
不安定になっている場合もあるためで、禅の「無」の境地が必要になっている。奢らず、欲しがらず、焦らず、生かされている
ことに感謝できる生活をしたい。

6/22 先日依頼を受けていた障害基礎年金の裁定がおりて依頼主から喜ばれた。申請書類の作成が難しいということで依
頼があったが、もう少し早く相談があれば良かった。申請をしなければ制度の恩恵が受けられないが、制度自体が複雑で解
り難い面があり、申請者の状況・依頼内容等によって総合的に判断する必要があるからである。更に、障害者の場合、身体
等の制約があるためどうしても健常者と同じには行かないためである。このような依頼に対する報酬はボランティアのような
もので、依頼主の経済状態等を考えるとそのようになってしまう。障害基礎年金の裁定が下りたことにより、年金保険料は
免除になるのだが、この保険料等も依頼主にとっては重荷だった違いない。この保険料を支払えないで、免除申請等もしな
いで、障害基礎年金等の制度の恩恵を受けれない人々も多くいると言える。依頼主の家族は介護等が必要な人々で、これ
で介護施設等に入れ今までの不自由な生活から少しは開放されると言っていた。そこには80代の介護の必要な親が障害
を負った子供に対する将来の不安もあった。

6/29 暑さのためパソコンがダウンした。原因を突き止めようとしてもしても直ぐに停止するため大変だった。それはCPU冷
却ファンがCPUに正常に密着していないため異常温度上昇による停止だった。自作器のため、いろいろとパーツ等を交換し
ていたため緩んだためであった。人の場合頭に血が上っても、思考は停止することはマレで、異常行動に及ぶことが多い。
やれないと思ったら初めからやらなければいいが、感情的に行動してしまい、事故や事件につながるケースも多い。心を安
定させる術を身につけていいが、長い間生きてきた人生(性格)を変えるのは至難の業でり、ストレスの多い現在社会におい
ては感情的な行動に駆り立てる要因が多く増えている。車の運転をみていても、人それぞれの思いや性格のためか、安全
運転に徹して欲しいと思う場面が多くある。特に、運転しながらの携帯電話・メール等で注意力が散漫しているケースを多く
見かける。共同社会では一人のわがままが数多くの人々の忍耐で問題にならなくて済んでいるが、それも限度がある事を
忘れないで欲しい。

7/6 先日の大阪での放火事件で4名の尊い人命がなくられて数多くの人々も巻き込まれて被害を受けた。消防法等では
スプリンクラー等の消火設備の設置義務はないが、それにしても火の周りが早く多くの犠牲者は発生した結果となった。そ
のような事件は想定外と言えるが、人が多く集まる所にはそれなりの安全措置がなされるべきで、社会情勢が不安定にな
っている時勢ではテロ的な事件が発生する可能性も高いと言える。日本での建築設備等の安全性はいいが、システムとし
ての安全管理・体制等は確率されていないと言える。安全・防災意識が薄いのは事実で、法令等では防災訓練等はある
が、形式的なものとなってしまっていて、それを設備等の安全装置等で補完している結果となっている。地震等の災害も周
期的に発生する可能性があり、防災意識の啓蒙と国・地方公共団体等での防災対策への強化が必要となっている。そし
て、国民それぞれがお互い思いやり・助け合いの気持ちを持って欲しい。

7/14 30度を超える暑い日々が続き、心身ともに疲労が蓄積してきた。個人的には冷房が好きではないので、省エネの28
度設定には賛成だが、これも個人差があり、誰かが我慢すると言うことになってしまう。一般的に冷やすためには冷やすた
めの熱を外部に放出する必要があり、人の多く集まる所ではこの度合いが大きく、放出された大量の熱でヒートアイランド現
象を起こしている。日本の場合、暑くなった夏場でも湿度が高いため、除湿を兼ねる冷房は必要となる。湿度が低いと水分
の蒸発熱である程度冷えるのでそんなに暑くは感じないが、高温・高湿ではそれがなく、感じられるようになった。昔の日本
の家屋は夏向きに作られており、自然の風の流れと見た目の涼しさを追求した構造となっていたが、今では快適空間を求め
る余り断熱・断音等の機能が良くなり、隔絶された個室の集合体のような構造になってしまった。個人的には南と北に窓が
あり、そこに常に風の流れがある簡素な空間がいいと思っている。でも、それにはある程度の空間に草木があり、空気の流
れを遮るような高層建物がない贅沢な土地の利用となってしまう。

7/22 衆議院は解散となり、政権交代が予想され、それによる景気への刺激が期待される。でも、大きな問題は今の官
僚主導の立法・行政体制が変革するとは期待できない。今までの政治家の出来が悪く、国民主体の主義主張がなく、単な
る金(税金)のばらまきを考えなくやってきたためである。地方分権は必ず推し進めるべきであり、地方の個性を重視した施
策とこれからの日本国を支える若者を育成していく必要がある。それには真剣に物事を考え、納得してことを進めていくこと
を習慣づける必要がある。死語になってしまったが、「御上」という言葉があるが、トップに立つ者に従い、敬うという尊敬の念
に立つ姿勢であるが、今で言う「御上」つまり、官僚・政治家等は尊敬の念を抱けるような人は皆無であり、学歴等でいう
「東大」を頂点とする価値観ももはや不要と言える。解体された社会保険庁も民間の活力・考え方等を導入して、新しく生ま
れ変わろうとしているが、最も利害関係のある私たち国民は年金制度を初めとする社会保障制度も最も関心を持って主張す
べき所は主張する必要となる。それに関連づけて、今度の衆議院選挙における各政党のマニフェスト等の公約に最も関心を
寄せ、その実行にも関心を寄せる必要がある。

7/28 今日 行政書士会の会員の告別式に支部会役員の一員として参加した。54歳で心臓発作等による急死であった。ま
だ高校生を含め3人の子供が残された形となった。個人事業主である士業では一般企業等と違って、健康診断が義務化さ
れていないので、自己責任で健康管理をおこなう必要があり、時間的・金銭的余裕がないためここ何年も健康診断なんか受
診しことがないという人も多い。この私もそうである。葬儀は私の住む町内のためか、見慣れた顔が多くいたが、お亡くなり
になった人とはほとんど面識は無かった。士業会の会員同士で交流はあまりないのが現状で、業務での競合となる場合も
あるので、場合によっては利害関係等で敵対的になる場合も多く、派閥のようなグループができてしまう。今の政党等に関
しても同じことが言える。葬儀での家族等の泣き声を途切れることが無く、一生懸命家族を食べされていくために仕事をして
きた人の死は本当に痛ましいものがある。一生懸命働いてきた生き様を死んで初めて認識する。その悲しみは大切な人を
失ってしか味わえないかもしれない。でも、その悲しみも感じない人も多く出てきている。

7/30 7月30日の読売新聞 に「「行政書士の権限逸脱」大阪弁護士会、NHKドラマにNG」という記事が載っている。基本
的には弁護士会の首長が正しいと言える。漫画「カバチタレ」で行政書士は民事紛争にも関与できるような印象を持っている
人々も多くいるかもしれないが、行政書士の業務はあくまで行政機関(官公署)への書類作成等で、それも他士業の独占業
務範囲についてはできない。これは行政書士法の不備と他の法律関連士業会が業務内容を明確に主張してこなかったた
めである。コンプライアンスの重要性とともに、専門職業人としての能力担保の観点から、行政書士の業務内容をもう一度再
検討して、行政書士法等の改正もなされるべきと思う。法的手段によって民事事件等を解決するには弁護士等の専門家に
よらなければならないのであるが、弁護士だけでは複雑化した人間関係のもつれを整理するのは難しいので、総合的に行
政書士をはじめ専門士業等の協力で円滑な解決等を目指す必要があると言える。

8/5 先日、エコポイント制度も考慮して液晶テレビを購入した。インターネットとの接続で番組並びに各放送局のデータ情報
も入手でき便利さに驚いた。ブラウン管から液晶画面への技術革新は驚くべきものがあるが、インターネット等による情報網
の進展には更に驚かされる。情報網の有効利用により、的確でよりリアルな情報が入手できる様になったが、その情報の
確かさは多くは個別的に判断されるが、場合によってはトラブルの発生原因となりかねない。よく言われる説明責任が重要
視され、権利義務意識の高まりにより、紛争も多くなると言える。刑事事件だけであるが、裁判員制度が始まり、一般人も
裁判での審理・判決等の過程に参加できるようになり、より納得のいける刑事裁判が期待できるようになった。今まで法曹
と呼ばれる法律の専門家での裁判が一般市民の目線での審理も裁判に反映されることにより、一般市民に刑罰等につい
ての認識が深まり、誠実に生きていくことへの期待が深まって欲しい。更に一時的なマスコミによるフィーバーでなく、継続
的な課題と認識して取り組んで欲しい。

8/10 2週間前より胸の痛みのため受診したら、気管支拡張症と言われ治療に入った。初めてCT検査を受けCT画像を見て
気管支の一部にたまった粘液の固まりを確認した。処方された去痰剤により痰が出るようになり血痰も確認した。気管支壁
に潰瘍等が生じたためだが、その原因が細菌による感染のためかマクロライド系抗生物質が処方された。痰は透明できれ
いだが時折混ざる血が不気味に思える。胸の痛みは咳き込むと一層その痛みが増す。急性疾患であればいいが、慢性化
しそうでありひょっとしたら一生この胸の痛みに付き合うとしたら暗くなってしまう。この歳になると身体のどこかには疾患が
現れ、モーレツな仕事人間というより今までの経験等を活かした省エネタイプな生き方を選ぶことになる。つまり知恵なり経
験等を共有して、お互い尊重しあって共存共栄をしていく必要がある。今の日本社会も同様で、何らかの歪みが慢性化した
理不尽な社会的病巣を多く作り出しってしまっている。その対処にはやはり「お互い思いやる気持ち」が必要であるが、それ
を培っていく社会体制等の充実も必要である。それには先ず地域内のつながりの充実が必要である。

8/18 胸の痛みも心配になったので循環器専門への紹介状を書いてもらい、地元でも大きな病院で診てもらった。エコー検
査等で心臓の左心房に逆流がみられ、直ちに内科的治療と検査のために入院することとなった。期間は1週間でその後心
臓血管外科のある病院への転院となる。僧帽弁が完全に閉まりきらず多くが逆流していたため、肺に血液が鬱血して肺に
水が溜まり、更に血液への酸素濃度不足となっていた。この症状は以前からあったらしく、機能低下となった左心室は肥大
化して、頻脈となっていた。余り無理をしなければ単なる息切れ等で済んでいたのだが、今では呼吸困難な状態が生じ無理
をすると意識を失いかねない状態になった。検査入院時には酸素吸入をしていたが、手術等への転院の間の自宅療養をす
る間は酸素吸入もないため、クーラーの効いた部屋で余り急激な運動のない生活となった。でも、外に出かけるときは車の
運転であるが、余程のストレスのかからない限り車の運転も快適なものに感じられる。8月24日以降に転院をして手術等を
行うが、手術等が終わり退院するまではこのコーナーも休みとします。

8/24 直ぐ入院の予定で倉敷中央病院に行ったが、執刀医の予定等で入院を1週間繰り下げて8月31日、手術を9月3日と
した。入院費等に多額の費用がかかるため限度額適用認定を受けたが、その適用は1月単位(1日〜月末)のため、なるべ
く9月中に費用がかかる様にした。通常400万円近くの入院・手術費等の自己負担3割としても120万前後かかることとなる
が、適用認定を受けていれば自己負担額はその10分の1程度で済む。それが二月の渡ると限度額の2倍かかることとなる
からである。手術は僧帽弁の弁形成手術であるが、これが弁置換術だと障害者手帳1級を申請したらもらえるらしいが、形
成手術の場合はそのようなことはない。人工弁等の異物を体内に入れるため障害者扱いとなるのだ。でも、手術をして完治
する間は、安静にしていても息苦しさを感じ、急激な運動をすると呼吸困難なり、喘息にも似た咳が頻繁に出て、まるで障害
者のようだ。こんな状態だと認定医の診断を受ければ障害者認定の3,4級は得れそうだが、そんな暇はない。早く直して元
気に復帰したい。術後は闘病コーナーを設けることにします。

8/28 来週に手術を控え、呼吸困難と低血圧のため仕事もできないため、インターネットで手術についていろいろ調べてみ
た。ネット上では手術の細かな内容から手術体験記等で疑似体験ができ、ある意味安心できる。ある程度情報が入手でき
るため、医師等の説明不足を補完する意味でインターネットは重宝する。サイトによっては手術の動画ファイルを入手できる
所があり、胸部切開から人工心肺装置装着、左房切開等の手術状況を見れる。これらの画像を自分の手術に置き換えると
怖くなる。病院によっては手術状況の画像をDVDに録画してくれる所もあるらしいが、私は怖くて見れないと思う。いろいろと
知るにつれて、手術等の医療費は高額になるは理解できる。医療機器・薬品等が発達して、それに伴い医師等をはじめと
する医療関係者の専門性と高度な技量も要求されている。ホームドクターと地域の基幹病院の構図も双方の役割分担と専
門性によってうまく機能するが、現実として病院の医師不足と身近なクリニックの役不足で日本の医療体制もうまく回ってい
ない。少子高齢化が進んでくると今まで以上に、医療、看護、介護等の区分けとその役割の明確化が必要となると思う。

09/12  政権交代が間もなく 行われるが、それは今までの官僚 政治へ の嫌気が国民全体に 行き渡った結果である。多く
確な理由無しに 使われて、既得権・利権がその存在理由無しに長い間ブラックボックス化した結果である。その構図は代
議士と官僚とのなれないで、国民不在が当 り前としてしまった。 その構図は地方自治 体にも影響し代議士秘書等への変
な期待感も生まれた。新政権が掲げる地方分権も、地方公共団体も地方活性化等の地方行政を真剣に考えているかとい
えば、「NO」と言える。何もしないで、中央の国の言うとおりやっていればいいという体制が長く続いたため、全体的に前例
中心が当たり前となっている。今から真面目に地方のことはその地方公務員 が主体的にやれと言っても、能
力・気力・知力がない。公務員等こそ終身雇用ではなく、事業等の目的等で適時に採
用等で適切な人材を運用すればいいと言える。それには法律自体を大きく変える必要があるが、臨機応変に対応した法令
を制定してそれを行政事業に適用・運用していけるかには、今度の新政権が真剣に改革していっても半世紀はかかると言
える。その方向性を維持するためには全ての国民は税金の使われ方と行
政事業について常に監視し、意見を主張し続ける必要がある。

09/19 手術後他院してからもう1週間が経つ。息苦しさが無いものの、食欲不振と手術跡の痛みが強い。その痛止薬も退
院時の処方には入っていなく、後から言って追加してもらったが1日1錠夕食後になっており、朝から痛むので痛止薬の数が
足りない。手術切跡が軽い炎症を起こし、肌着等とすれて痛いので、近くの外科に行った。その時痛止薬を処方してもらった
が、数が少ない。秋の連休が始まり大半の病院は長い休みとなってしまう。手術をした病院の退院後の検診も、その影響で
退院4日後となってしまった。次回は半年後か1年後と言われ、その間の手術等から生じる異常はどのように対処すればい
いのか、不安である。内服薬を処方してもらうために、手術をした病院を紹介した病院へ行くのだが、その病院でも手術に関
する責任は取らない。これも入院・検査・手術・リハビリ等を経て退院までの期間(2週間足らず)があまりにも短いためであ
る。その場合、アフターケアーの病院等の手配が欲しかった。それにしても、医師並びに医療関係者からの説明が無いか少
ないのが現状であるが、疲れやすく、手術傷口等が痛み、横になることも多い。リハビリを兼ねて歩いても、体調が悪くな
る。自己管理で体調等の回復を待てばいいのか?

09/24  今、新しいホームページの作成を行っているが、術後の回復が思うように行っていなく、集中して長時間パソコンの
前で作業していると大変疲れる。まだ、車を運転している方が、気分転換になって心休まる。相変わらす心拍数は100を超
え、血圧は60〜90くらいで、100を超える時は苦しさを覚える。手術でも心臓本体の傷口が完全に直っていないためである。
痛みも心臓本体の痛みか、手術での胸骨を切断したため、その骨の結合面の痛みかがはっきりとしない。また、薬のため
か、食事の時の味覚が全体的に苦く感じられ、甘み以外の味がすべて変である。それに利尿剤等の影響で、常に喉に渇き
を感じ、お米は口に入れて咬んででも唾液があまり出てこなく美味しく感じられない。食欲不振である。漢方薬を服用するよ
うになって少しは手足の冷えは無くなってきた。退院後の検診を終え、良くなってきている旨の一言で、後の定期検診は1年
後か半年後という医療体制には本当に疑問である。手術料等に多くの診療費を払い、多額の診療費等を押さえるためにア
フタケアーが全く無いというか、このまま健全者の生活に戻れない様な気がする。でも、無理しないように自己管理でリハビ
リを行うしかないみたいだ。

10/01 10月になったというのにまだ暑い日々が続いている。円高と乱高下する株式市場で日本の経済も新政権の元でそ
の政策の効果が見えてこない。米国もオバマ大統領に替わってから多少の政策の変更があったが、依然として経済回復の
兆しは見えてこない。中国が国内インフラでの内需拡大政策が世界的な経済の支えになっているとも言える。環境問題は
世界的規模で重要で、今の地球の温暖化・汚染物質の増加等の及ぼす影響は計りしれない。産業革命後、著しい経済発
展と産業の発達が今の世界経済の結果であるが、各国の経済・政治体制はその基盤となる人の問題で大きな岐路に立っ
ていると言える。人口構造と価値観の多様化と博愛精神の希薄化である。中国と言えども一人っ子政策の弊害がその経済
の中核である都市部等で顕著に現れ、地方・農村部等の格差と民族間の軋轢で大きな転換点にきている。中国の強いとこ
ろは国家統制がまだ行き届いて、政策が一貫している点である。日本政府も小手先の人気取りの政策運営だけではなく、
長期展望に立った国民中心の政策運営をしてほしいものだ。でも、人口問題と国家運営は世界的な重要問題である。

10/03 2016年の東京へのオリンピック開催が見送られ、思惑通りに行かないものである。官僚の天下りをなくするため
に、新政権は終身雇用をあげているが、それは誤りである。現行の国家公務員法ではその雇用は保障され、キャリアとして
採用されたエリートと思っている人たちのプライドの問題で今の様な天下り制度が助長されたと言える。問題の本質は定年
までの雇用と民間より保障された優遇ともいえる福利厚生等の条件にあると言える。何の問題なく無事に定年まで勤めれ
ば皆同じにそれまでの給与が保障され、退職金・年金等も民間企業以上に保障されている。それは地方公務員も同様で、
仕事らしい仕事を何もしないでも役所でおれるという体質を作り出している。全員が仕事をしないわけではない。民間のよう
に努力をしなくてもいいと言うことである。新しいことをして問題視されるより、前例主義で同じことを同じように繰り返している
現状が公務員の職務姿勢を狂わしている。公務員は別に終身雇用でなくてもいいはずである。世の中の変化に対応した政
策を実行できるような中央・地方行政の体制変革が随時必要といえる。それには今の公務員の姿勢が大きな障害となる。

10/06 心臓の弁膜症の手術から一月経つが、思っていたより快復が遅い。息苦しさはなくなったものの、胸部の痛みと疲
れが酷い。心臓にメスを入れ傷つけているのだから仕方ない。世界的な景気後退も長く続き、消費拡大策等の措置をおこな
っても回復傾向は見えない。経済体制と各国の政策等との相違も原因と言える。抜本的な対策として、経済体制と価値観
の見直しが必要と言える。投資家至上主義の経営判断では、人の持つ経営資源は評価されなく、使い捨てのような存在と
して判断され、金融市場等の金の流れが起こっている。国策等で経済体制を変えることは革命を起こす以上困難でもある。
ただ、今の体制を持続していくことはある意味、弱者切り捨てであり、その弱者も国力等の衰退と共にその数を増やしてい
る。それは国力の低下と経済力の衰退をもたらし、日本の貨幣価値と共に国民のモラルをも低下させ、通常の日常生活をも
危うくさせる。そのことは世界各国同じかもしれないが、国際的な協調と貢献、明るい未来に希望を持てる人作りと日本国の
人口増加に期待するしかないようにも思える。

10/09 小売業界も低価格戦略が当たり前になって数年経つが多店舗展開と大規模店舗の戦略も転換期にきている。昔の
ように「消費は美徳」という価値観より、エコの感覚が普及して必要なときに必要なだけを買い消費する傾向にある。そのた
めか、新商品の開発期間が短くなり、多くの種類の商品が溢れるようになった。商品のだぶつきが多くなったのも事実で、
実販売価格も下がるのは必然と言える。製造の効率化が進み、安価で大量生産が可能になったのもその一因だが、そのこ
とがいつでも切り捨てできる派遣社員等を生み出した。そのため、多くの低所得者層を生み出す結果となり、消費を減らす
結果になっていると言える。社会構造のバランスが崩れ始めて、物の流れと価値の流れも狂い始めてきた。投資と成果とい
う経営者の観点からすると、今の日本の経済社会構造は風にたなびく吹き流しのように思えるかもしれない。テレビ等のマ
スコミ影響で消費が大きく変動する浮動層を対象にしているからである。大規模店舗の商品陳列を眺めながら、インタ-ネッ
トで購入も増えている。これも流通の低コスト化と利便性のおかげである。店までわざわざ行かなくてもいいということで、商
店と顧客とのつながりが希薄なったのもその一因である。

10/14 地方行政においても住民への情報等の公開は進みつつあるが、その事業内容については国からの助成制度や利
権等でまだ不透明な点も多い。そのような中で住民からの公募により要望を集める自治体も出てきて、住民主体の地方自
治への希望が見え始めた。地方分権化は今でも強大な権力を持っている知事に更なる権限を与えるのではなく、住民主体
で事業運営を決定していくことで住民の意見等を良く聞くことから始まる。事業計画という場合、多くはその期間は短い。でも
住民によってはその地域に代々住んでいる人々も多い。そのため、地域独特の文化を形成し地域の特色を形成している。
明治以降、国選の知事が各自治体に派遣され、国政にあった地方行政をおこなってきて、戦後 選挙によって知事が選出さ
れるがその多くは官僚出身者等が多く、明治時代からの地方行政の形態はあまり変わっていない。変わった点は公務員の
優遇された待遇でそのことが行政事業を誤った方向に進めた一因でもある。公務員も地域社会の構成員であるが、ボランテ
ィアで地域貢献をしているというのはあまり聞かない。視点を変えて地域住民の目線に立って不満・要望等を良くきて欲しい
ものだ。

10/22 処方された投薬の影響でいろいろなことが生じている。ワーファリン等のため、怪我した指先の傷口の出血が止まら
ず、傷口を3針縫うことになった。その傷のために抗生物質の投与が増え、痛止薬のロキソニンを各食事後に飲むようにし
た。その後の午後からある講習会受講中に一過性健忘とDeja vuのような状態に陥った。その原因等を昨夜いろいろと考え
た。先ず、処方されている投薬の特性と副作用、投薬同士相互作用、それに寒くなってきたと言う環境の変化も考えた。手
術後、体調等の変化で気力・記憶力等が衰えているのは確かで、食欲も減り体重も減った。でも、嗜好と不安とから飲酒は
やめれたない。そのためワインだといいだろうと思って毎晩300ccほど飲んでいたが、処方された薬の注意事項等に飲酒
は控えるべき投薬は数種あった。睡眠導入剤のレンドルミンの副作用に一過性健忘や混乱・幻覚等の症状があらわれる等
がある。そのため、処方さている薬の全てを飲まず、必ず飲む必要のあるものを選択して服用して、痛み止め、睡眠導入剤・
下剤・胃酸分泌押さえる薬等を様子を見ながら服用を制限することにした。8月に入院してから多くの投薬を飲んできたが、
その投薬の種類等も変化がないので、自己防衛として明らかに不要と思う投薬は制限することにした。一時は脳障害か神
経障害を懸念して、神経科を受診しようとも考えたが、投薬と飲酒の制限で様子を見ることとする。

10/29 昨日で税務講習は修了した。3日間で12時間の短時間であったが、相続税・贈与税を主の内容して、意外と奥深さ
を知る結果となった。納税は国民の義務であるが、税金等を集める行政機関と法制度には関心をする。経済の低迷により、
税収等の低減が国並び地方財政への影響を大きくしているため、財源の税収の確保については、税法関連の法令等で巧
妙に集金できるシステムを作り上げ、毎年のように法令等を改正し、状況に応じた運用がされている。しかし、税金の使わ
れ方については深く検討されず、金が流れれば産業が潤う程度の認識しかなかったのは事実で、民間で言う投資に対して
の効果という意味合いでは検討されなかった。縦割り官僚行政の縄張りのような制度では、全体としての効果も検討されて
いなかった。そのため多くの無駄が生じて、貴重な税金の無駄遣いが当たり前のようになっていた。政権が変わり、今まで
の体制が見直され、無駄遣いから生じた既得権益とか既成事実を根本的に見直し、解消してほしい。基本的には国民の中
心で、中央集権から地方分権への施策を推し進めてほしい。それには国→都道府県→市区町村といった縦割り行政を変
え、地域住民の要望等を反映できる地方中心の行政運営・財源確保を確立する必要がある。

11/03 先日、事務所のメインPCにWidows7 pro 64bitを従来のOSと共に入れ込んだ。1台のPCでXP,VISTA,WIN7と選択起
動できることとなった。理由としては、安全性と対応ソフトの問題と新しいもの好きな私の好みである。64bitでの処理スピー
ドは格段と向上しているが、まだ、64bit対応でないソフト・周辺機器等があるので3種類のOSが共存する結果となのだ。小
学生の頃から真空管・トランジスターなどを使った電子機器作成に興味があったためか、PCの出始めた昭和50年代頃から
PCとのつきあい始めた。当初はH/W、S/Wの構造等に興味を持ち始めていたが、PCの進化と共にPCで何ができるか、PC
が業務でどのようなことができるかに視点が変わってきた。ワードプロセッサーの進化とインターネットの発展がPCへの興味
を単なる演算器の延長の機械という認識から、便利なツールの一つとなった。日常生活のあらゆる機器等への利用され、人
の一部になったと言える。それに伴って人々の価値観の捉え方に大きな変革をもたらしたのは事実で、情報と言われる無体
財産の価値を大きく引き上げる結果となった。その分移り気な国民の興味を引くためのコメディのようなものが溢れかってし
まったようだ。

11/06  今日、社会保険労務士試験の合格発表があり、受験者数が増えているためか、合格者数が4000人程度いた。この
試験には各科目の点数が一定以上ないと不合格という制度があって、総合点は十分だが不合格になる受験生も多い。そ
れだったら科目別合格にすればいいと思うがそのようになっていない。私も今までいろいろな試験を受けてきたが、この試験
ほど暗記力と直感的センスを要してものは外には無かった。私は今まで多くの資格を取ったが、資格取得より受験勉強の方
が楽しいため、合格してやろうという強い意志がなかった。しかし、技術科学系の資格の場合、準備不足でも合格してしまっ
た試験も多くある。そのことは私の思考形態が理系であったのは間違いはないが、言葉として覚えたのは少なく、右脳を使
ったイメージとしてとらえていたためだった。法律系の試験の場合、言葉の持つ意味が重要な要素となるため、感覚的な理
解より言葉の定義を覚えることに苦労した。未だに日本語は難しいと感じることは多い。英語の場合、大学等で科学系の英
語書籍を多く使っていたため、論理的で納得しやすいと思っていた。でも、法律系資格試験の勉強でじっくりと日本語に接す
るようになって改めて日本語での思考ができるようになってきた

11/14 心臓病手術から退院をして2ヶ月が経ち、胸部の痛みと疲れやすさはあるものの、体調は順調に回復してきている。
手術は9月3日の朝から4日をまたいた結果となり、僧帽弁形成術、不整脈手術(メイズ手術)、再開胸止血術が行われた。
当初は弁形成術の予定だったが、弁形成術時に心房細動テストの結果をみてのメイズ手術だった。手術は15時頃に終了
予定だったが、18時近くまでかかった。術後ICUで、心臓からの出血が多く、心膜内に多く溜まり心臓の機能が停止しかけ
たため、再度心臓を開いての止血手術を行った。出血部分は左心房のメイズ手術の切開部で、最終的には心膜の一部をそ
の切開部を被い縫い付け止血した。それが終わったのは4日午前0時を過ぎていた。肺機能低下のよる酸素化不良もおこし
ていた。そのような経緯を知らずに、3日9時に手術室には入り麻酔をかけられ眠りについて、4日の昼に目を覚ました。メイ
ズ手術が必要だったのかどうかは私にはわからないが、手術料を増やすための一つの手段だったのかもしれない。形成さ
れた弁は術後の心エコー検査では漏れも無く動いていたが、最近、心臓専門のクリニックでみてもらったら、術時の心臓の
肥大が正常になったのか弁から若干の漏れがみられた。X線写真を見ると形成術に使われたリング(Duran33 )に小さな蛇
行が多くみられた。

11/20 税金の使い道について見直しがされているが、カネに関しては多くの利害関係があるので、見直しは容易ではな
い。法律等を制定して税金を湯水のように使ってきた官僚等にとっては、国民全体が本気になって関心を持たない限り茶番
劇のようなものでしかならない。ところで、日本が抱える大きな問題に少子高齢化対策と若者等への雇用の場の確保があ
り、その解決策として雇用形態の改革と若者の人口割合を増やす必要がある。結婚適齢期の若者の雇用条件等の不安定
から結婚も減少して、結婚しても育児・教育にかかるカネが多いので自ずと少子化になる。人としての基本的な生活ができ
ない状態、つまり文化的な最低限の生活も望めなくなってきている。文化的といってもその時代背景によって異なるが、普
通に家庭を持って子孫を繁栄できるだけの最低限のシステムを構築するだけである。そのための税金の使われ方だったら
納得いくかもしれない。その課題があまりにも漠然過ぎるが、せめて明日を担う若者が希望を持てる社会環境だけは維持・
増進させてほしい。

11/26 人類は元来集団でしか生きれない生物である。現在に至る進化の過程は人類に生き抜くための知恵を集団で得て
きた。その一つに愛がある。共に生き抜いてきた仲間として尊敬しその存在認めることが愛の一つの形である。それは価値
観よりも尊いもので無ければならないが、経済的価値の方が人々の生活に根付き主要な判断の中心になっている。人々は
一体何のために生きているのか?自由に楽しい生活を送りたいためでもない。しかし、今の商業主義の中にあっては、その
欲望は果てしないものになってしまう。一人一人の個人の歴史は短いかもしれないが、人類が歩んできた歴史は想像もつ
かないくらい長い。その歴史で培ってきたものも今の世の中ではマスメディアの影響で一瞬のうちにその価値観も変えてし
まう。それも生存競争という地球規模の食物連鎖の一つの形態かもしれない。でも、愛は失ってはいけない。それは自己中
心的でなく、自分に関わる人々の幸せを願って常に行動することにある。「人の振り見て我が振り直せ」と言われるように、
常に心の鏡で自分の生き方を見つめ直す必要がある。

11/28 ドバイの不動産投資の行き詰まりにより、為替相場が円高となり、それに付随して東京株式市場も値を下げた。不
動産がらみのショックで世界的な景気は一層冷え込み、行き場を失った投資資金が短期的な利ザヤを求めて金融市場を混
乱に陥れている。中国もオリンピックまでは好調と言われていたが、インフラ整備等により富裕層が増大して、消費拡大と不
動産バブルが訪れた形でまだ健在である。中国系の人々は各国に在住をして世界的ネットワークを築き上げているので、中
国政府が、世界全体を市場とした経済政策リーダーシップを牛耳るのに困難は無いと言える。その大きな要因は驚異的な
中国系人口と共有する文化意識である。中国国内での不動産バブルの崩壊と金融市場の混乱が生じると本当に世界恐慌
になるかもしれない。これも投資家優位の市場経済の宿命で、解決策としては「みんなの幸福のために利益を世の中に還
元する」ということしかないと言える。その方法は文化・経済体制等によっていろいろあるが、そこには博愛の実行が一番必
要である。

12/02 今の世界経済の状態は、経済用語の一つである「囚人のジレンマ」によく言い表されていると思う。これはゲーム理
論の一つであるが、どうして経済学にゲームなんかと考えるかもしれないが、金融市場等において相手より優位に立とうと
するために、自由競争体制と国家社会体制の相違から生じている障壁がそのジレンマとなるためである。それらには、為替
相場、文化風習の相違、各独立国家の政策の相違等の要因がある。需要と供給との関係から始まった経済学も統計学的
観点から数学を用いた理論解析と国策における資金運用の理由付と目的が変わり、更に金融市場等のためのゲーム理論
と変化してきた。デフレスパイラルの解消として、市中における現金を増加させ貸出金利も下げたが、それは一時的なもの
で、銀行に余りすぎた金が国債等を購入するための資金にもなりかねず、そ金の流れも国民には巡ってこない。このような
ジレンマは投資と儲け、つまり、費用と収益しか考えていない投資家優位の体制が原因でもある。

12/05 NHKで放送されている「坂の上の雲」に興味を持ち、原作である司馬遼太郎の文庫本を購入した。全部で8巻ある
が、1から4巻を先ず購入して読み始めた。読んでいるとその歴史的描写に魅了され、物語の中に吸い込まれてしまう。過
去という事実は後になっていろいろと都合のよいように解釈され、様々な武勇伝等も生まれる。それは作家などの希望でも
あり、夢の再現でもあると思っている。学生時代に、東洋史演習で前漢時代に書かれた旅行記を使っていて、その中の記述
内容等を調べるために、文学部東洋史学科にある書籍を読み漁ったことがある。中国の歴史書等の記載は漢詩等と違って
歴史的記述のため無味乾燥にも思えるが、当時の状況を書物等で読み解いていくのが楽しく思えた。人は過去から教訓を
得るが、教訓と考えない人も多い。過去に戻ってもう一度やり直したいと思っている人は多いが、過去の事実は消せない。
生まれた限り必ず死は訪れる。その間に悔いのない人生だったと思えるように「いい思い出」を一杯作ることが大切である。
小説など読んで、その思い出作りの参考にしてもいい。

12/10 夜テレビを見ていると、1階で音がしたため、2階から降りていくと、父がトイレの前で倒れていた。寝酒に焼酎の飲ん
だため体が思うように利かなくなったなったと言った。母が父をなじるようなことを言い出しているため、父もどうなってもいい
という気持ちでいるみたいだ。二人とも80歳を過ぎているが、生い立ちも生活環境も全く違う同士が結婚して一緒に共にして
今まできている。二人とも器質的に出来はいい方だが、その生き方・考え方が根本的に異なるため、どうしても母の方に負
担がきていたみたいである。母は性格上根に持つ体質か、昔のことをいろいろ持ち出し父を批判して、とんでもない言動にで
ることもあるが、認知症の初期症状か、後は平然としている。お互いプライドがあり、長い人生を歩んできたのだから、共に
尊重して最後まで面倒みていきたいと思っている。でも、私自信の健康上等の問題のために、父母より先に逝ってしまうの
でないかと思っている。人は最終的には、本当にいい人生だったと思って逝きたいものである。

12/18 先日受けた貸金業務取引主任者試験の合格発表があり、合格した。合格率は65%と高く、来年6月に改正貸金業
法の完全施行に伴い必要数の有資格者を出すためだ。多重債務者問題等の打開策のため、貸金に係る法律等がより資金
需要者(消費者)よりになった。しかし、貸出際の条件等が厳しくなったため貸出額が減り、金の流れが停滞している。その
影響かパチンコ・公営ギャンブル・風俗等の売上も落ちてしまっている。ただ生活するだけで精一杯で心のゆとりがなくなり
つつあり、将来への不安がますます増しているのが現状である。それと対照的に中国は政府主導で有り余った外貨を国内
産業の底上げのための海外戦略に用いて、その勢いは益々増している。人口が多いし、海外に多くの中華系住民も多く、
独特の文化圏を形成している。昔の欧米列強等の武力による海外侵略政策を巨大マネーによって中国は行っているように
も思える。そのうち日本の企業の大半は中国系企業に買収され、投資家の視点で日本の経済社会に今以上に利益追求を
求められる可能性もある。企業利益が日本国内への還元は少なくなり、ある意味、日本が植民地化する可能性が大いにあ
る。

12/21 坂の上の雲の文庫本全8巻を購入し読んでいる。司馬遼太郎の独特の歴史観で物語の中に吸い込まれる。武家社
会から近代社会への流れと当時の社会情勢が登場人物の言葉等を通して理解でき、今の日本並びに世界情勢の理解を深
めるのに大いに参考できる。歴史の流れを後から振り返ると必然としてそうなったと理解できることが多い。しかし、歴史の
中で歴史に大きく変革等を与えた人物に取ってはそれはその人の生き様であり、周りに同調してそうしたとは思っていな
い。そこに歴史の流れの面白さが

あると思う。価値観はその歴史によって異なるが、人の信念はそう変わっていない。社会的価値観の変動の中で生き抜くた
めに人々は多彩な行動を取る。その統一的なパターンとして文化・文明が形成されたが、社会的体制の維持・拡大のため
に迫害・侵略等で多くの血も流された。そのような中であっても人々の信念は教育を通じて次世代の人々に受け継がれい
る。その教育は学校教育だけは無く、家庭・社会等でもなされなければならない。そこには人の尊厳と生きていることへの感
謝を知ることにあると思う。

12/28 坂の上の雲の文庫本全8巻を読み終え、坂の上の雲について書いてある書籍も何冊か読んでみた。その中に夏目
漱石のことが書かれているものがあった。夏目漱石全集を4ヶ月かけて読破したことがある。30年前のことで、ある資格の
受験勉強をしていると精神的に不安定になり、無性に読みたくなって購入した。無機質な数式や化学物質・反応状態などを
納得もしないで頭の中に詰め込もうとした結果だった。夏目漱石の作品を読んでいるとなんだか心が穏やかになった。その
資格試験は3ヶ月程度の勉強で一発合格していたが、不勉強だったのが心残りであった。それから10年後にイギリスに3
週間程滞在したことがあり、イギリス・スコットランド全土とロンドン市内を巡った。B&Bやバブ、博物館・美術館等、それに書
店も巡った。漱石・貞之等が留学していた頃と変わりの無い風景だと思うが、日本にいるみたいな安心感があった。パブで
昼間から気に入ったビールを飲みながら、年寄り達の世間話を横で聞きているのが楽しかった。


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