今日の一言(履歴)   平成24年

1月3日 平成24年になり、父母の所得税申告のための昨年の医療費等の集計をおこなった。1年間の支払った金額と通
院回数等は思ったより多い。医療費の自己負担は10%であるが、歯科での自由診療等と通院で使用したタクシーは相当な
金額になる。母に言わせると、美味しく食事をするために入れ歯に金をかけて何が悪いという。ここ数年で蓄えをほとんど費
やし、昨年も調子が悪いと作り直したのだ。歯茎等の形状が変わるので、一生ものではないので、そんなに金をかけても無
駄と言っても聞く耳を持たないようだ。転けたら危ないと家から200mの病院にタクシーで行くこともある。それに週に1回鍼灸
院に行っている。母の病歴は甲状腺機能低下からいろいろな症状が起こっている。気分障害に似た精神状態もその一つか
もしれない。このことは今の政府の状態によく似ているかもしれない。批判的評価より、気分的評価が主流となっているマス
コミも同様なものかもしれない。今年こそ生き方についてもう少し深く考えていいのではないのか?

1月9日 先日、メインPCのマザーボードとCPUを交換して、メモリを増設した。PCで地デジ・BSを観るため、性能アップを図る
ためであったが、テレビソフト(メディアプレイア)が上手く機能しなくなった。理由は著作権保護のためのソフトが機能して、交
換前の機器構成と異なるために機能しなくなったのだ。ソフト上のデータ等を改ざんしてみたが、ダメで時間だけがかかるの
で、問題が生じないハードに替えることにした。著作権保護と言えば、著作権法30条の私的使用のための複製制限等のた
めに設けられたものと思われる。テレビ放送の内容は著作権にあたるために著作権として保護されることについては意義が
ないが、マイクロソフトのソフト仕様にはほとほと困らされる。以前だっら時間をかけて何とかするのだが、今はそのような余
裕はない。それだけテレビ放送に依存過ぎているようだ。それだけ心の寂しさを語りかけてくるテレビ番組を欲するようになっ
たようだ。人によってはツイッターのようにインターネットでのつながりを求める。実際の語りかけに心の安らぎを求めるように
なってしまった。そこには理性より感覚が重要視されているいう人のサガがある。

1月13日 資格と言えば、最初に取得したのが運転免許で自動車学校へ通った。運転免許センターで一発合格する自信が
ないから学校で運転技能を習得した。その頃は車を上手に運転できることが中心で、安全確認はなおざりになっていた。あ
れから30年を経ってから、中型二種を取得した。中型と言っても9mバスで中型ができる前に大型二種の試験に使用してた
バスである。現在の大型二種は11mバスでさほど大きさは変わらない。取得目的は大きい車の運転の経験と安全運転を
身につけることであった。こうやって何かの理由を付けては資格取得して保有資格数は30を超えた。これも趣味であって、
自己啓発でもある。でも資格によってその資格を使って職に就くこともあった。その大半が技術系の仕事のために、仕事へ
の知識・思考に有益であった。今の社労士と行政書士という自由業も国家試験でその資格を取得したのだが、今まで経験
したことがない分野のために、深い知識と研鑽が必要であるが、無機質な機械機器等を相手にしているより、人のために有
益なサービスを提供するという仕事なために生きているという実感がある。

1月22日 福島原発の事故での費用負担のために電気料金が上がる。これに関しては一般国民には責任はないし、現行
の電力行政の在り方が問われるべきである。日本の官僚政治の弊害が最も端的に表れた事例でもある。個人的に海外と
日本の電力会社等を仕事を通じて見てきたが、彼らは危機感が少なく、仕事内容と報酬面では優遇されている。電力会社
が発電所・変電所・送電系統等の技術的なものを開発・施工するわけでもなく、できあがったものを運用するだけで、現場仕
事の大半を下請け会社に依存しており、独占であり、民間でもあるために、業者へのタカリのような気質を生み出してしまっ
た。電気主任技術者という制度があるが、私も二種までは試験で取得したが、この資格は電力会社の社員のためにあるの
だと思っている。この程度の知識等は必要と思うのだが、取得数は少ない。そんな知識がなくても、そんなに仕事をしなくて
も高額な報酬を得ているのが電力社員である。今回の電力料金値上げで彼らの仕事に対する取組と報酬を再検討する必
要がある。

1月29日 インターネットで福島原発周辺の放射線量を知ることができる。原発から漏れ出した放射性物質の分布によって、
地域によって大小はあるが、放射線量が測定されいると言うことは、地表に放射性物質が付着して、物理的環境によっては
それらが空気中に浮遊するので、体内被ばくの可能性が高い。雰囲気線量が高くても、被ばくを少なくすることはできるが、
体内被曝をした場合、放射性物資の特性によっては長期に渡って体内に滞留して身体に影響のある被ばくをしてしまう。通
常、原子力発電所等の放射性物資を取り扱う場合は、保護衣と防塵マスク等で、隔離したエリアで作業を行う。放射線管理
区域を設けて、厳格に管理を行う。情報によれば、原発から北西へ24kmの地点で、19.7μSV/hもある地域もある。放射性
物資の種類は不明だが、そのような場所ではその地域を何らかの方法で囲い、放射性物資が拡散しないような処理が必要
である。雰囲気線量だけを問題視しているが、体内被ばくを視野に入れた対策が必要であり、関係者全員の放線被ばくと疾
病等の関係を長期に渡って調査する必要もある。

2月5日 数日前から体調を崩し、風邪にかかってしまった。のどの痛みと咳と鼻水で、インフルエンザでは無いようだ。父は
背中の痛みから行きつけの病院で、背中に痛み止めを注射をしてから、注射跡が痛むと動けなくなった。医師は筋肉痛と言
っているようだが、注射の打った部位には肋間神経がありそれを痛めた可能性が強い。それにトイレを行く回数を減らす意味
で水分を十分に取って無く、目眩をよくおこす。年齢的に横になった状態が続くと歩けなく可能性もあり、高血圧と相まって注
意が必要でもある。介護保険の適用でも受けたいが、行きつけの病院が介護に対して無関心であるため、今後の課題とな
るようだ。食材等の買い物と食事の用意や通院等へ支援もしなければならず、寒さのためか体調良くなく、開胸手術跡が痛
み、集中力が途切れてしまう。将来への不安もあり、酒でも飲んで忘れたいが、寝酒に飲む200cc程の赤ワインに影響か、
翌朝軽い頭痛がする。本格的な健康診断が必要なかもしれない。早く暖かくなって欲しい。

2月13日先日、ワープロソフトの一太郎の最新版が発売された。一太郎とは20年近くの付き合いになり、図形ソフトの花子と
共に仕事でよく使った。パソコンを積極的に使用するようになったのはこれらのソフトのおかげでもあった。当時から比べると
パソコンの使い方も、インターネットを中心とした情報インフラが中心となって、人々の価値観も大きく変えつつある。そこで
人々の言語もそれに伴って統一化されるのかが課題でもあるが、専門分野においては英語等の言語が共通語としての地
位を占めるようになってきている。学生時代、英語等の言語での文献を教科書として普通に使っていたが、言葉の持つ意味
を明確に理解するには英語でのテキストが適切と思われた。現に大学向けのテキストを多くのUSAの学者が著作しており、
以前、ロンドンの書店で立ち読みをして気に入り数冊購入したことがある。日本の学者の著作物がつまらないという訳でもな
いが、学問的に本当に理解しているのかと疑問に思うことが多いからである。それは日本語の持つ曖昧さが原因かもしれな
い。

2月19日 テレビコマーシャルの影響かもしれないが、日経新聞の電子版を購読することにした。紙媒体ではなく、電子媒体
のため記事データの蓄積と整理と活用が容易になると思ったためである。1年前から書類等の電子ファイル化を行っている
が、パソコン・Ipadなどの電子機器がどこでも自由に使え、インターネットの活用によりどこでも情報収集と活用が可能となっ
たためである。しかし、通信関係の費用と情報収集にかかる費用が月に2万円を超え、携帯電話・固定電話の費用も含める
と3万円にもなる。これだけの投資に対しての見返りを考えると、テレビやレンタルビデオを見ながら酒でも飲んでいた方が楽
しいとも思われる。多くの情報を得て世の中のことを多く知っても、それは自己満足にしか過ぎない。人は何かしら自己満足
を求めて迷っている。死にいたるまでどうやって生活費を得て生きていくかという空虚な気持ちになる。批判と恨みの気持ち
が強くなり、社会への信頼と感謝の気持ちがなくなっていく。孤独感が強くなり、生きていることが苦痛になっている人も多
い。こんな時こそ、暖かい声かけが必要となってくる。

3月4日 先日2月24日(金)午後9時8分に父省二が亡くなりました。享年87歳でした。高松市の商家の出身で、兄弟姉妹は
多くいましたが、父が一番長生きしていました。旧制中学の時に年上の女性と駆け落ちして大阪で1年半過ごして連れ戻さ
れ、その後、国鉄に入り、多度津町に住み現在に至りました。その間、職場の同僚から母(同僚の姉)を紹介され結婚して、
私が生まれました。父と母とは生まれた境遇・環境と性格が違いすぎているためにその中で育った私と二人の姉妹は、それ
ぞれの性格等を受け継いだようです。生活環境だけでは説明しきれない遺伝的な要素が性格や思考形態に大きく影響され
ているようです。父の両親と兄弟が2月に死去しているために、体調が良くなくなった時点で食事とトイレ等の問題で近くの
病院に入院させました。入院しているのでは歩くことがないので、足が脆くなるために速く退院して家から通いたいと言い出
しました。食事は完食して問題がないように思えたが、入院15日後に誤燕性肺炎のために呼吸不全・不整脈となり、蘇生措
置で12時間保ちましたが、呼吸停止・心停止となりました。

3月14日 3月14日に倉敷中央病院心臓血管外科に定期健診に行った。血液検査・心電図12誘導・心エコー検査後、担当
医師の診察である。検査結果等は全く見れないので、医師が言っていることの真偽は解らない。半年前より週に1〜2回年
金相談をおこなうようになって、心臓の疲労が顕著になった。その痛みの原因の大半は肋間神経痛だと思うが、心臓本体か
らの痛みもあるのではと疑うこともある。医師は痛みなど楽しいことを考えていれば何ともないという。夜間胸部の痛みで目
が覚めることもあり、この痛みを何とかしたいが、開胸術後疼痛症候群の疑いが強い。以前ペインクリニックに通い、神経ブ
ロック療法を行っていたが痛みは改善されず、三環系抗うつ薬を処方されたが飲むと体調が悪くなったので治療を辞めた。
僧帽弁整形手術等で2回の開胸手術を行ったために、無用に肋間神経を傷つけたためだ。2回目は心臓からの出血が止ま
らず、大量出血で心タンポナーデで出血部位を心膜パッチで出血を止めた経緯がある。術後、循環器内科専門クリニックで
数回心エコーの映像を見せてもらい、一時、心膜に大量の心膜液が溜まっていたのは確認したが、利尿剤のおかげでそれ
も収まっているみたいだ。楽しいことを考えていれば痛みはなくなるという精神論はよして欲しい。

3月21日 先日、国際ボランティア団体の事務局を訪れた。事務局のスタッフ2名が入れ替わるために労務関係の説明をす
るためだった。事務局の中心人物は30代の女性で、大学をでて直ぐボランティア団体の仕事に従事して十数年経ち、結婚
を機に辞めることになった。ボランティア団体と言っても数名の有給スタッフと多くの無償ボランティアで、チャリティショップ・イ
ベントの運営と支援国での活動等と活動範囲は幅が広い。そのために休みが取れず、深夜まで仕事に追われいる。健康保
険・厚生年金の適用となったのは2年前であった。それまでは国民年金と国民健康保険だった。民間ボランティア団体の有
給スタッフの待遇はあまりよくない。私が海外青年協力隊の赴任地での待遇は余りにも良すぎたようだ。ボランティア団体
の目的は開発途上国に教育・医療・自立・孤児院支援などを行うことであるが、今回の東日本大震災への支援にも積極的
に参画している。このような団体を運営できる人材は少なし、団体の活動が休止する恐れがあるために、人材育成していく
体制と活動支援を公的機関で支援できないものか?

4月1日 先日、母親の介護認定が届いた。要介護1でした。父が亡くなってから、常時母の面倒をみる人がいなくなったた
め申し込んだ。物忘れと寝込んでいる時間が多くなったため、なんとかしたい思いであった。買い物は通信販売とタクシーを
呼んで買いに行くことが多い。金は父の年金と預金があったのでなんとかなったが、それもあてには出来ない。楽しみはテ
レビとショッピングと人の悪口を言うことなので、介護サービスを使うことで違った面での楽しみを見つけて欲しい。甲状腺機
能低下等による処方薬等により身体のむくみと徐脈と頻脈・動悸が交互に襲い、精神的に不安定になっている。それに三半
規管等の異常でめまいと耳鳴りの症状と片耳は完全に聞こえなく、もう一つの耳は補聴器がないと聞き取れない状態となっ
ている。そのためか人の言うことは聞かない。気に入らないことがあれば一方的に悪口をまくしたてる。でも、痴呆症ではな
いのでそれほど問題行動は少ない。出来るだけ面倒は見るつもりだが、私の心臓が問題行動をおこさなければいいが。

4月7日 携帯電話の機種変更してから2年が経つので、iphone4sに機種を変更した。iPadを小さくしたようなもので、思った
より便利だ。wifiの携帯端末器と自宅内の無線LANにより、いつでもどこでも使えるようになっているので、情報収集には事
欠かない。自動車用のナビも新しく購入して、ドライブネットを利用して地図・交通情報等を運転に活用している。ナビ本体に
携帯電話回線が備えられており情報収集が出来るようなっている。インターネットもケーブルテレビ回線から光回線に変える
ことにした。理由は光電話回線を利用することにより、電話回線を今より安く利用でき、動画配信を快適に楽しめると考えた
からである。BDレコーダーもiphoneから遠隔操作ができるので、見たい番組を予約録画している。次にしたいことは、母親の
様子等を確認するためにwifi機能のあるカメラ等を付けたいと思っている。そのように欲しい機能を探すと意外とあるものだ。
つい欲しいと思っていると直ぐ買ってしまうので、その整理が大変である。

4月11日 厚生労働省から除染等業務に従事する労働者の放射線障害防止のためのガイドラインがでている。原子力発電
所で放射線管理を行っていたので、その内容に興味を持って検討してみた。科学技術省管轄の放射線取扱主任者が関与
するかも興味があったがなにも記載がない。あったのは作業環境測定に関してで、作業環境測定士が作業現場等の測定を
するのかと疑問を持つが、縦割りの政府組織の弊害が出てきそうである。それに労働基準監督官等が関与してくると、これ
らの専門的知識と経験が乏しいと思われるので、現場サイドでどのようになるのを見守っていきたい。測定に関する技術的
な事項にしても、環境計量と作業環境測定とは微妙に異なるし、放射線管理においても東京電力や関西電力等の電力会
社によっても同様であった。被ばく線量や作業場での雰囲気線量の測定に関しては、ある程度の教育があれば均一化した
ものにはなるが、被ばくから生じる障害については、労働者以外のボランティア(労災対象外)と一般住民をどのように補償
していくかが課題になる。

4月24日 先日、電話をかかってきて私のHPを見ているが、閲覧上位にしませんかということを言われた。閲覧数を上げて一
体どのような効果があるのか?それより、提言を断ったことにより、マイナーなイメージを受け付けられないかが不安になる。
インターネット上での情報で評価を判断する傾向が一般的になってきているために、良いイメージを得ようと躍起になってい
る企業等も多い。ブランドがその典型で、イメージが付加価値となるわけだが、恣意的な創作が可能であるから厄介である。
楽天的な性格な私は疑うことをしたことが少ないが、原因と結果という因果関係から、どうしても必然性について追求してし
まう。その人の育った環境と遺伝的要因まで考えることがある。インターネット等の情報ネットワークの発展によって、何々カ
ラーと言ったものが少なくなって、自己中心的で感傷的な理由による批判が多くなってきたように思える。道理という言葉の
意味が不明確になってきているかもしれない。そのことは政党・政府組織等にも言えることでもある。

4月30日 今年の2月24日に父が亡くなってから70日が経とうとしている。入院・死去・葬儀・法事と死去に伴う手続と母の介
護等でめまぐるしい日々を送った。母と接する機会が増えて、母の今までの人生が見えてきた。父の遺品の整理を行った際
に、多くの写真が出てきて、その中に母の写真も多くあった。実家は多度津の漁師で、両親とも再婚同士で、両親の中が悪
く、貧しい中で育っていった。その点は父とは正反対であるが、母の方は小さい頃から甲状腺機能障害があり、少し精神的
に不安定なところはあった。でも、決断力と実行力は相当なものである。性格としては男で、父は女のようで、その点で釣り
合いが取れていたようだ。今の家も母が主導権を握り建てて、改築等により、当初より倍の床面積になった。綺麗好きな母
にとっては余分なものは捨てて、常に整理を行っている。思いついたらやらなければ済まない性格と気ぜわしい性格のため
に、心身ともに疲れ果てて寝込むことも多い。そんな母を思って、介護サービスも利用し始めた。

5月13日 5月に入るといろいろな会 の総会が始まる。5月だけで も5種類の総会の案内状が届いた。いろいろな会に入っ
ているためだが、一回入会するとなかなか退会できずにいる。それに本年度に資格の更新が3種類もある。更新と言っても
法改正等の確認のために資格を維持しているが、その資格を使って業務をしていない。使っている資格の中に年金相談員
があるが、先日年金マスターへの推薦をすると言うことで会長面接を受けた。年金相談員を行い始めて10ヶ月が経過しよう
としているが、未だに慣れずに冷や汗をかくことが多い。相談業務の中でその人の年金記録を確認しながらであるため、相
当の緊張を強いられる。相談に来られる方によっては、初めっからクレームを付けるために来られる人もいる。また、金融機
関の方が代理人として来られる場合も多く、そのような場合に本人への確認が疎かになったり、説明事項・注意事項がクラ
イアントに充分に伝えられない場合も多い。年金事務所への相談は代理人ではなく本人が直接来て欲しいと思っている。特
に、年金の請求等に必要な書類等には個人情報が多く、金融機関でのそれらの個人情報の保護に関する説明等がないの
が気にかかる。

5月19日 先日、行政書士の市民相談に参加した。半日であるため、相談件数は1件であった。行政書士の相談としては遺
言・行政官公署等への手続に関するものが大半であるが、受けた内容はそれらと大きく異なっていた。かんぽ生命・ゆうちょ
への預金の入出金について不明な点があって、郵便局長にいろいろと申し出たが誰が同伴で来て欲しいということで,同伴
してくれる人を求めて来られた。相談者からの事実確認をおこなったところ、同日に入金と出金の手続をおこなったが、二百
万円の入金額と同額とかんぽ生命保険の保険料の合計額が引き出され、その二百万円を受け取ったことがないため精神
的な苦痛を受けていた。入金伝票と出金伝票の写しをもっていたが、出金伝票が訂正して二百万円が追加されたように思
えた。どちらの伝票にも¥がなく、後で数値を追加できるもので、追加した20の数値の筆跡が他の数値と異なるように思え
た。出金伝票に当初書いた数値に20を足したが、その数値全体に横線を引き新しい数値を書き込んだものであった。隠すよ
うに訂正前の20の上に訂正印を押したものであった。相談者は70歳で身近に親族もいないためにいろいろな意味で保護と
支援が必要と思えたが、対応できる適切な監督官庁を知らせた。

6月1日 先月は立て続きに3つの総会に出席した。総会への参加より総会後の懇親会が楽しみなのだ。総会に出席してい
て有意義なものとそうでないものがある。国際ボランティア団体の総会での活動報告等は心和むものであった。その団体は
カンボジア等で貧困で生きている希望を失った人々への生活支援を草の根で行っている。本来ならば、政府機関等がおこな
うべきものであるが、JICAでおこなっている活動に比べるとより現実的で納得のいくものである。JOCAの総会にも参加した
が、帰国後の協力隊員のOB/OGの大半は海外での経験より、帰国後の就職等で大変で貴重な経験を生かし切れていな
いようだ。海外進出の企業の社員等を積極的にJOCAの活動に活用することも企画されているが、ODAでの無駄な金のばら
まきにならないようにして欲しい。また、士業の総会にも参加したが、自己宣伝と自己主張が際立った総会で、このような状
態ならば、その士業の存続が問題視されそうである。国民の利便のための存在意義が、利権維持と政治的な圧力手段とな
っているのは悲しい。

6月3日 公共職業安定所の臨時職員の職歴情報が問題となっている。社労士として他人事と言い得ない。雇用保険被保
険者の資格取得届を行う場合、被保険者証がなければ氏名・生年月日並びに前職の勤め先等で被保険者番号を確認する
ことがある。その時に端末機で個人の履歴が解るのだが、年金事務所のように検索の必要性等の確認が少ないように思わ
れる。年金機構が保有する個人情報は労働局以上のものがある。職歴の他に、報酬情報、被扶養者情報等があり、年金
の裁定請求等では、戸籍謄本・住民票・所得証明等を要求されるために業務に従事している者にとっては強い倫理観が要
求される。最近心配しているのは、金融機関が年金の振込先の指定を受けるために裁定請求等の代行等を行うことがあ
る。社労士法では金融機関等はそのような業務はできないが、年金相談の受付票には金融機関の項目があり、公認になっ
ている。金融機関等の代理人が申請等に来るのはいいが、個人情報等の問題で確認できない場合が多く、説明等を確実
にしたいために、本人が来所して欲しい。説明が伝わっていなくて後でクレームになることも多い。

6月14日 最近、パソコンの調子がおかしいので原因をいろいろ調べていたら、ハードディスクにキズが有り読込書込異常を
起こしていた。修復処理を行って何とか正常に作動しているが、最終的にはハードディスクの交換が必要である。人の場合
は、外傷等による脳神経の障害や心理的な思い込みのような記憶障害(認識障害)があり、パソコンより厄介な問題があ
る。相談業務においてそのことを多いに痛感することがある。相談者は何らかの期待を持って相談に来られるため、予め自
分の期待に沿えるように思いをめぐらせている場合が多い。その思いに同意を得ようとする。そのためか、意図しない相談の
展開や内容になるとそのことを記憶にとめないように精神的な興奮状態になったり、無視することも多い。ある程度の常識あ
る人であれば納得させることも可能であるが、当初の思い込みに沿わない場合は何度となく同じ相談(クレーム)を繰り返す
ことも多い。そのような意味で相談業務は心理カウンセリングと言っても良い場合がある。

6月22日 運転免許センターに行って、普通自動二輪の免許をもらってきた。毎年、1つの資格は取ろうと実行しているの
で、二輪の教習料が格段に安かったために、近くの自動車教習所に通った。補習を多くしても通常の料金まではいかないと
考えたからだ。教習に使用しているバイクの調子は良くなく、慣れるまでに結構時間がかかった。それに一番最初の教習で
左手首のTFCCを損傷したために、痛みとそれに伴う肩こりで体調は良くなかった。車はホンダのCB400で思ったより重く、
乗っている時の姿勢が良くなるまで結構時間がかかり、よく転倒した。体調と二輪の調子によって出来不出来が異なった。
二輪の場合、下半身で車体を挟み、バランスを取ることによって楽に操作できる気付いたが、その日の気分によりその感覚
が違っていたので結構厄介だった。卒検の時も暖まっていないエンジンで走行したため、気分的に落ち込み、失敗をしてし
まった。でも、合格の範囲内と言われた。早速、原付二種の125ccの購入の手配をした。

6月28日 自動二輪を納入した。125ccの原付二種で、保険も税金も安い。でも、車体は教習に使っていた400CC バイクよ
り少し小さい程度で、見た目大きい。200km近く走ってみたが、思ったよりスピードがでて、快適である。二輪の場合、事故
に遭えば重傷になるケースが多いので、常に安全第一での走行を心がけるが、香川県の場合全体的に運転マナーが悪い
ので何が起こるか解らない。走ってみて、交通法規通り・教習所で習うとおりに走行している車は皆無に近い。スピード違
反・一旦停止違反・交差点等での徐行違反等が目に付くが、スピードに関しては、法定速度内での走行では追い抜き等で
危険に感じることが多いため、流れに合わせるようにしている。以前バスの免許取得で路上走行もおこなったが、左折の巻
き込み確認等は、二輪を運転しているとその必要性は痛切に感じる。四輪からすると二輪は目に付きにくく、その走行状態
は解りづらい。そのために事故が発生しやすい。でも、風を切っての走行で爽快感を感じる。走行でのスリルと相まってスト
レス解消にはもってこいと感じている。

7月6日 最近日本語って難しい痛感している。年金相談を週に2日程おこなっているが、年金関係の手続書類の記載につい
て解らないところが多い。それは、はい・いいえを選ぶ項目で、どちらかを選べばいいと思うが、どちらも選択しなくていい場
合がある。つまり、はい・いいえ・どちらでもないの三択がある。また、設問の表現でどのような意図で問うているのかが理解
できない場合がある。申請時において、いくつかの権利を行使できるのだが、そのうちの一つを選択する場合に、それらの
権利を並べて、はい・いいえで答える場合である。どれもできるのだからはいとなるのだが、そのうち一つを選択するという意
味で、はいはひとつでないいけないらしい。これらの書類は役所目線で作成されているためである。社会保険庁から年金機
構となって、もう少し国民目線になったと思ったが、その道のりはほど遠いのかもしれない。

7月14日 会の研修会に参加するために雨の中バイクで出かけた。信号が黄色に変わったので交差点手前でブレーキをか
けると、バイクは転倒してしまった。自動車学校でのシュミレーションでは何度も経験したが、本当に経験したのは初めてだ
った。その時右の膝を思い切りアスファルトにたたきつけられ2m近く滑った。バイクには少しの損傷だけで走行には問題が
なったので、購入したバイク店まで走行して修理を依頼した。その後、整形外科で診察をうけた。MRIとX線撮影を行った。画
像には右膝の後十字靱帯が部分断裂していた。医師は以前にも靱帯は断裂していたのではないかと言われた。そう言えば
10年近く前にスキーで転倒して右足を思いっきり捻挫したことがあった。その時は、捻挫だと思い、湿布と膝サポーターで自
己治癒したと思っていた。事故後時間が経つ程、膝の痛みが増し、階段の上り下りが苦痛になった。痛みに関しては開胸
手術後の後遺症での痛みも相まって、鈍感になってしまっため、一体何が体にとって危険な痛みなのが解らなくなってしま
っているようだ。

7月22日 原発行政と電力会社のあり方についていろいろと議論がされているが、以前、原発等で放射線管理等を行ってき
たのでどうしても偏った見方をしてします。でも、今までの電力会社のあり方に関して多くの疑問がある。その一つに、住宅
等の電気工作物の調査業務がある。電力会社から委託をうけた保安協会が定期的に絶縁測定を実施しているが、その内
容を疑問視する場合があった。エアコン室外機のアース線が何らかの原因で外れている場合、D種設置工事が不良だから
電気工事屋に相談して直して報告してくださいというものがある。その後は、メガーでの計測値ではなく、クランプメーターで
零相の電流が規定以上あるからという通知があった。後日調査をした保安協会の技術者と立ち会ってみた。全体並びに各
ブレーカー毎の絶縁測定を確認してたところ、電気設備基準の値以下で問題はなかった。相手はこちらを無知だと思って、
電気工事屋への需要を増やして、再就職等を期待しているようである。つまり、電力会社全体がそのような体制で今まで帝
国を作り上げたようだ。

8月2日 20日ほど前にバイクの転倒での右膝の擦り傷が治りつつある。当初は、クリニックでルゴールとオキシドールによる
消毒に包帯のため、傷口はなかなか治らなかった。表皮・真皮も擦り剥けた状態のために、傷口を消毒して包帯を巻いた状
態では、皮膚の再生ができない。そのため、傷口を水道水で洗い流し、擦り傷用バンドエイドを貼ることにした。湿潤療法に
切り替えた。半透明なバンドエイドには白い浸出液が傷口を覆うようにしみ出してきて、2〜3日毎に交換をした。徐々に皮
膚が再生するのが見て取れた。傷口は水道水での洗い流しだけだが、水道水中には残留塩素が0.1ppm以上含まれてい
るので少しは消毒になっているようだ。浸出液の成分にはサイトカイン、細胞成長因子、傷の治癒段階に合わせて、血小板
や線維芽細胞、表皮細胞などが含まれて、白血球やマクロファージなどの免疫細胞が含まれて、感染を防御する。そのよう
に考えると人の疾病に対する治癒力って凄いと思う。でも、がん細胞のように細胞再生の根幹的な部分で、独自の強い繁
殖力と無限再生によっては体全体のバランスを崩してしまうこともあるのが、生命体の神秘かもしれない。

8月12日 お盆に入り、長期休みのためか、道路には県外ナンバーの車を含め多くの車が走っている。お盆の由来が仏教
行事の「盂蘭盆」(うらぼん)と神道の祖先供養の儀式が合わさった形となって今のお盆の風習となっている。30年程前自殺
した友人が2〜3年お盆頃に夢に出てきたことがあった。その時霊なのか私の心理的な思いなのかはっきりしないが、霊の
存在を信じていた。夢の中に今まで経験したこともないことや訪れたこともないところが出てくることが良くある。それらに関し
て何らの疑問も抱かずに、深層心理に刻まれたことで思い出せないこともあるのだと思っている。仏教思想に輪廻転生があ
る。魂としての生まれ変わりというより、生命体として生き伸びていくという強い思いが同世代・次世代等に与える影響の一
つと考えている。壮大な事業を成し遂げるには何世代もかかることが多い。まして、生命体として本質的に変わっていくには
数万年単位の期間が要する。そのような中で強い意志が生命体に共通する深層心理の領域を形作っていったと思ってい
る。

8月23日 竹島問題が話題になっているが、日本政府の弱腰外交と領土を維持するという行為が希薄であった結果によるも
のである。20年ほど前にヨルダンにいて、JOCAからの最初の派遣のために大使館職員等から良くしてもらった。正月には
大使公邸にて日本から取り寄せた食材での日本食等をご馳走なったり、現地の日本人会の人達より歓迎を受けた。当時の
大使・書記官・JICA専門家等から感じることは、相手国への媚びとODAへの優位な立場でのサラリーマンとしての公務員の
嫌な面が多かった。海外での民間人が営業活動を含めての活動に関しては、外務省等の省庁はあまり積極的ではなく、
ODA等の金のばらまきに関しても、外遊大臣の土産のような感じでもあった。外交に関しては、これといったポリシーもなく、
政権与党と官僚の思惑だけで今まで進んできたと言える。しかし、海外での日本人の民間外交活動には素晴らしいものが
多くある。これらの成果を無にする行為だけはしないで欲しい。

9月1日 年金制度も税制抜本改革の施行時期に合わせて変わりつつある。年金受給資格が300月から120月に平成27年
10月から変わることになった。年金機能強化法が8月10日に可決されたためだ。米国の老齢年金の支給要件の保険料納
付要件が10年であるためにそれに習ったとも考えられる。年金相談の時に問題になるのが、保険料納付要件で、現行の
300月(25年)の要件を充足しない人も多く見受けられる。その緩和策の一つである。しかし、就職難等で正規社員になれな
い人々は、年金に関しては国民年金の1号になるか3号になるしかないが、1号の場合、毎月の保険料が1.5万円程のた
め負担が大きい。それに、20歳から60歳までの40年間保険料を納めても、65歳からもらえる年金は現在の試算で78万円程
である。国民年金のみで120月だけ納付の場合、65歳からの年金は19万円程で、1月当たり1.6万円でそれでは生活はでき
ない。60歳を超えて収入が乏しいために、65歳からの年金を繰上される人も多い。こんな状態で消費税がアップすると生活
できない。生活苦等から精神異常を起こし、それで障害年金の受給権等を得た方がいいと思える場合も多い。

9月16日 中国での反日デモがエスカレートしている。原因として多くのことが考えられるが、その一つとして、戦後の日本政
府の外交政策の弱腰がある。それに加え、経済体制が大きく変化する中で、中国の国家体制も変改して、国家開国当時の
勢力も旧体制となり、その後いくつもの派閥を抱えることとなった。シリアでも秘密警察を持ち、思想統制等を行ってきた経緯
があるように、中国でも同じような経緯があり、不満分子を処理してきた。資本主義社会以上に富の分配が偏在している現
状で多くの不満が存在しているは事実で、思想統制という国策で思想コントロールも行ってきた中での出来事でもある。政
治的・経済的派閥の争いが今回の領土問題を引き金として現れたのかもしれない。現在の日本の政党の弱体化も中国の
政府関係者等には圧力をかける切っ掛けとなったとも言える。政治的思惑で常に苦労をするのは国民であり、企業であるこ
とを忘れないで欲しい。

9月30日 今度取得する資格としてFP(ファイナンシャルプランナー)を検討している。習得すべき内容としては、ここ数年勉
強等していることの集大成のようで面白い。もう少し早く知っておけば良かったと少し後悔している。どちらかと言えば、倫
理・道徳教育のように、基本的な教育の一環として、学校教育の1つにして欲しいと思っている。ライププラニングと資金計画
がFPの目的であるが、それはよりよい人生を送るために指針でもあり、人にとって最も考えるべきことでもある。良い教育・
安定した会社等への就職だけが有意義な人生の目的ではなく、手段の1つである。社会事情等の変化の中で自分を見失
わないためには常に目標と実行と見直しが必要である。確固たる経済観念があれば、精神的に不安定になったりおかしくな
ったりはしない。そのような意味で、国家体制より経済体制の方がいろいろな意味で強いのは明らかで、今の中国に19世紀
の資本主義と成金を彷彿させるのもそのひとつかもしれない。

10月13日 今年のノーベル賞の受賞者が発表になっている。個人が創設した賞で世界的に最も著名なものである。その受
賞者には名誉と賞金が与えられるのだが、ショービジネスそのものである。それによく似たものに勲章がある。国家等が個
人に対し、その功績や業績を表彰するために与える栄典の一種と定義され、ノーベル賞と変わりが無い。人類の進化の中
で、社会性という本能が作り上げた行動の1つでもある。人との関わり無しでは生きていけないし、存在価値さえ見いだせな
いのが人類である。そのためか、その時代毎の風潮・社会情勢によって、人々の抱える精神的病魔も様相が異なっている。
それもビジネスにするのが人間の性でもある。科学技術の進展と経済体制の変化により、様々な付加価値を作り上げてき
たために、多くの選択の余地を残してしまった。その結果、何が大切なものかを個人として決めれなくなってしまった。それを
ビジネス化したのが勲章のような名誉付与式である。そこに政治的思惑も関わっているから厄介である。

10月28日 先日、貸金業務取扱主任者の更新講習を受講した。貸金の業務に従事してはないが、貸金業務の実務に対す
る知識を充実したいためである。内容は、貸金業法を初めとする法令等の順守の徹底である。そのためにPDCAを講師が強
調していた。講師は東京で其の分野の専門とする若手弁護士で説明が解りやすく良かった。貸金といえばサラ金に象徴さ
れているようにグレーな感じがするが、講習に来られた人達は一般サラリーマンのようで、女性の方も多く見受けられた。国
家試験となってから3年が経過して、今年が初めての更新講習で監督官庁・協会等の動向も気になっていた。それより気に
なったのは、民法(債権)の改正点であった。民法が文語文から口語文に変わってからそんなに経過していないが、民法の
条文も現行の制度にそって変わりつつあり、無用な条文の文言解釈で裁判等での審理が長引かなくなるのは良いことであ
る。雇用関係に関しても、労働契約法と労働関係法等との兼ね合いもあり、いろいろな論点があり、一体どのように改正さ
れるが楽しみである。

11月8日 米国の大統領としてオバマ氏が再選されたが、それも米国社会の全体の総意ではない。多数決の原則での政治
では選挙も一つの茶番劇であるし、定期的なお祭り騒ぎでもある。中国でも共産党の総書記・国家主席が胡錦濤から習近
平に変わる。米国・中国等の巨大大国の根幹が揺らぎつつなかで、日本では旧体制を引きずった政治家達が茶番劇を行っ
ている。その茶番劇に参加もしないで、ただ傍観している国民が多いので今のような政治・行政体制を作り上げてしまった
のだから、全ての責任は国民にあるといえる。週に2日程度年金事務所で年金相談をしているが、年金の最低請求手続きを
金融機関に委託している人も多く、老後の年金に対しての認識が低い人も多い。請求手続できる3か月前に提出して返礼さ
れた書類を持ってきた自称元銀行員の女性が相談に来た。申請書に添付の説明書を読まないで記入等を行っているので、
説明等をしたら、変なプライドがあるのか切れられた。最終的には郵送して提出するということで帰られた。国民としての公
的年金を受ける権利等についてもう少し真剣になってほしい。

11月25日 平成24年も後40日足らずとなったが、日本の政治は混沌としている。原発・TPP・消費税が各政党の論点となっ
ているが、選挙戦略でのその場しのぎの方便が多く、政治家達は一体何を考えているのか疑問に思うことが多い。これも選
挙を祭りのようなイベントと思ってきた日本国民の国民性によるものだが、将来の日本にはこれといって明るい材料がないの
が不安である。EU諸国のような経済破綻は近い将来に訪れると思うが、経済崩壊後に訪れる恐慌のような状態でもほとん
どの人達はそれに気付かないいると思う。水の中に入ったカエルが徐々に加熱され熱湯になっても気づかずに死んでしまう
ようなものである。給与所得者並びに自営業者の所得は徐々に減ってきている。デフレも原因であるが、内部留保を多く蓄
えて投資に廻さない企業等と問題意識が明確でない政党が経済的悪化を助長していると言える。企業等のモラルが問題と
されるべきであるが、複雑に入り組んだ権利・義務関係等を整理できない政府等にも大きな問題があると言える。

12月2日 パワハラという社会問題がある。その中でも戦略的パワハラというのが有り、ある種の企業病(集団病)である。
その根幹には学校でのイジメが象徴されるように家庭環境等の幼児体験から生じるものとマニュアル化された組織の価値
観がある。企業等はその存在価値のために目的に向かって機能しているのだが、より機能的にするためにマニュアル化し
て役割を明確にし、役割分担をしてきた。PDCAサイクルについては異論が無いが、個々の役割分担での存在価値が人々を
保身に駆り立てる。特に管理監督的な地位にある者ほどその傾向は強く出てくる。組織等の持つ病気と考えてもいい。コン
プライアンスの遵守が推進されているが、それは法令・規則等を守れば、それに抵触しないことは何でもやっても良いと言う
ことでもある.また、法令・規則等は必ずしなければいけないということでもある。組織そのものが人々の存在価値を機能の1
つとしか捉えていないのが問題である。そこには存在価値を見いだすために保身に奔走する人々の空虚な心が見え隠れす
る。

12月16日 先週と今週の週末に紛争に係る研修を受けた。1つは行政書士会が推進しているADRの調停人養成研修で、も
う一つは日本労士関係研究協会がおこなっている個別労働紛争解決研修であった。どちらも紛争解決に関するものである
が、考え方が異なる。前者は自主交渉援助型調停を前提としていて、権利義務関係等の法律関係より当事者同士の納得
する和解案を導き出すのを特徴としている。後者は労働審判での申立人・相手方・審判員のそれぞれの立場で法的に紛争
解決に持っていくもので、両者は基本的スタンスが異なる。後者では証人への尋問があったが、雇用契約にある両当事者
の主張の事実認否で否認が多く抗弁が少ないのが、代理人の弁護士が裁判での審理の場面での当たり前の対応と思え、
少し悲しくなった。前者では、力関係で押し切られた和解案を一方が強いられる結果も多いと懸念するが、どっちにしても紛
争の解決にはしこりを残すのは事実である。紛争は多くなって精神的なストレスも多いのは事実であるが、そのような状態
で一体何が正常なのかが解らなくなっている人々も多いのが不安材料である。
 

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